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空の水

作者: 少女A

 寝る、目を瞑る。その時あなたはなにが見えますか?ただの暗闇?誰かの顔?思い出の地?

 自分が生み出す無の世界では、何かを生み出すこともできる。目を瞑った時見えたものはあなたが生み出したもの。この世界と平凡な現実。あなたはどっちがお好きですか?

 これは不思議な世界を作り上げたある人のお話。

 暗く、静かな部屋にただ扇風機だけの音が響く。ベットに横たわり、天井を見つめる。パチパチと瞬きを数回すると目を瞑った。

 

 目の前は暗闇。まるで宇宙にいるかのように、ふわふわとした感じに包まれる。扇風機の音と自分の呼吸が現実を繋いでいるのが分かる。


 ふと気がつくと目の前には自分がいた。手を伸ばせば届きそうで、届かない。『自分』がニヤリと不適に笑うと私に話しかけてきた。

 「逃げてきたのかい?この弱虫。」

 それは自分の声のようで違う。低く、重い。

 『自分』が私に指をさす。その瞬間、世界が傾いた気がした。モザイクがかかった私の歯があざ笑っている。私は闇に引っ張られ、紫色の森へ落ちていった。


 頭に血が上って、私は泣きながらスキップをしたくなった。ぐるぐると回る世界の中、目の前から明かりが消えた。また宇宙のような世界へ戻された。


 「現実を見て生きろ。」目の前で『自分』が諭しているようだ。私はどちらが天地か判別できなくなった。『自分』の声が重くのしかかって地面に沈んでいく。

 「永遠に続くわけじゃない。平凡を幸せと感じろ。」

 頭が割れそうで、割れていた。もう私は暗闇に沈み込んでいた。


 私は目をぱっと開けた。目の前に広がるのは暗闇。扇風機の音が煩く鳴る部屋。

 時計は目を閉じる前から30分も経っていない。

 

 数分前に広がっていた奇怪な世界はもう残っていなかった。

 私はその後寝ることができなかった。あの世界に飲み込まれる気がしたから。

 夢のようで、妄想のような世界。そこでは不思議なことが当たり前かの如く次々と起こりませんか?矛盾していると分かっていても、この世界では疑問を持てないなんてことも。

 現実の世界がつまらなければ、頭の中で自分の世界を作って楽しむこともできます。でも時にはそんな世界が現実の世界での影響で変わってしまうことも。夢のもそうですよね。ストレスが多い日の夜は悪夢をみる時もあります。夢占いもたまには面白いですよ。

 最後まで読んで頂きありがとうございました。今回は『意味がわからない』をテーマに書きましたが少し分かりにくすぎたかもしれません。ぜひ感想を教えていただきたいです。

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