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ワンダー7  作者: 二月三月
始まりの終わり

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203/251

原点

 

 ボゥシューの宝物、と呼ばれる伝説がある。

 

 ボゥシューが、宇宙船(ボード)乗組員(クルー)の遺伝子を保存していて、それを盗んだ者が、乗組員(クルー)複製(クローン)を作ったというのだ。

 ただ、「俺がそのクローンだ」と言ってのける、豪快さんは、めったにおらず。クローンの知り合い、というより保護者であって、信頼している自分の言うことなら、そのクローンは何でも言うことを聞くのだ、という仲介者パターンが多い。

 

 まあ、ぶっちゃけ、詐欺なのだが。

 

 面白いのは、この詐欺、けっこう騙される輩が多いということである。

 そりゃあ、宇宙船(ボード)乗組員(クルー)が味方についていれば、胞宇宙(セルベル)間も簡単に行き来できるし、その他の余得も多いだろう。クローンだと本物ほどの力はないかも知れず、その点、、完璧とはいかないかもしれない。でも、いろんな面で――特にオーバーテクノロジーの生み出す金銭的な面だが、役に立ってくれるだろう。

 期待するのは勝手だし、欲の深い連中には、たぶん、魅力的に見えるんだろうが。

 

 ようするにこの詐欺、宇宙船(ボード)乗組員(クルー)のクローンに、どうやって言うことをきかせるか、という重要な問題をまったく無視しているわけである。

 子供のうちから手なずければ、ぐらいの発想なのだろうが。

 

 たとえば、

 ご幼少のみぎりのジムドナルドみたいなものを、手なずけようなんてのは、

 どだい無理だ。

 

 詐欺の根っこは、判断力と想像力の欠如である。

 伝説も似たようなものだろう。

 

 

 

ジムドナルド 社会宗教学教授、タケルヒノに留守中のことを頼まれ、奮闘中

ビルワンジル 胞障壁(セルレス)を破壊できる唯一の男、本人はあまり意識していない

ジルフーコ 励起子体(パウフラニア)、タケルヒノ、ダーに続いて、胞障壁(セルレス)を超えることに成功した

イリナイワノフ 次元変換砲の射手、コンピュータですら着弾計算不能な標的を狙い撃ちする

サイカーラクラ 最初の励起子体(パウフラニア)であり、第2類量子コンピュータ、ダーの部分集合でもある、ケーキが好物

ボゥシュー 分子生物学の権威、様々な遺伝治療を施す、一説には、生きのいい死人なら生き返らせるとの評判

 

ザワディ ライオン、主としてヒューリューリーの運搬を担当

ヒューリューリー サイユルの紐型宇宙人、ブシドーに深い理解を示す

ダー 第2類量子コンピュータ、一度、タケルヒノたちと別れたが、再合流した、料理上手

エイオークニ 太陽系防衛評議会主任(チーフ)執行官(エクゼキューター)、タケルヒノを助けるため、ダーと共に胞宇宙(セルベル)デルボラにやってきた

 

デルボラ 重中性子体(レビフォノア)、宇宙皇帝を名乗っていた、彼の存在自体が、すべての光子体(リーニア)への脅威である

ミウラヒノ 元、第一光子体(ピスリーニア)、デルボラとの対決のため励起子体(パウフラニア)になった、負傷してポッド内で静養中

 

レウインデ 数多(あまた)の星の言葉の異名を持つ光子体(リーニア)、友達が少ないらしい

ゴーガイヤ 光子体(リーニア)、ビルワンジルに敗れてから、彼を兄貴と慕うようになった

 

 

タケルヒノ デルボラの生み出した胞障壁(セルレス)を探索中

 

 


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