表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワンダー7  作者: 二月三月
光子体を追え

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

101/251

継点

 

 陽気な紐型宇宙人ヒューリューリーと、料理好きのコンピュータ、ダーが加わって、宇宙船(ボード)はますます賑やかになった。

 もうこの頃には、彼らの胞障壁(セルレス)突破は、近接胞宇宙(セルパッハベル)にも情報として行き渡っている。情報キューブの単一連結性からすれば、もっと早く、情報の均質化がなされてもよさそうなものだが、おあいにくさま、大抵の奴らは情報キューブなんか読まないのだ。

 

 さて、少しマヌケな奴らと、もの凄くマヌケな奴らで構成される、我が近接胞宇宙(セルパッハベル)の愛しき住人たちも、こういう事実が露見すると、ろくでもないことを考えはじめるわけである。

 曰く、

 なんとか彼らを利用して、他の胞宇宙(セルベル)と行き来する方法はないものか?

 自分より頭の良いやつを利用してやろう、というのは、どうやったらそんなことができるのか、という点にさえ目をつぶれば、とても魅力的な思いつきに違いない。

 

 宇宙船(ボード)乗組員(クルー)だけでなく、第2類量子コンピュータが同伴していたことも、よこしまな夢を膨らますには手助けになる。

 曰く、

 コンピュータならなんとかなるのではないか?

 何がどう、なんとかなのか? 具体的に問いただしたら、おそらく答えは返ってこない。

 

 そんなこんなで、噂は噂を呼び、夢はいやます膨らむわけだが、そんな周囲の憶測とは関係なく、宇宙船(ボード)は、胞障壁(セルレス)突破にまったく興味を持たない光子体(リーニア)だけの胞宇宙(セルベル)、パラレスケルへと向かう。

 

 そして、やっと気がつくわけだ。彼らが自分たちのいる胞宇宙(セルベル)にやってこない限りは、何も彼らから得るものなどないことを。

 

 彼らの伝説(丶丶)は、やっと始まったばかりだ。そして人々は、自分たちの空を見上げては、彼らの来訪を待ちわびる日々を送り続けることになった。



タケルヒノ(地球人)

ボゥシュー(地球人)

サイカーラクラ(励起子体(パウフラニア)

ビルワンジル(地球人)

ジムドナルド(地球人)

イリナイワノフ(地球人)

ジルフーコ(地球人)

ザワディ(ライオン)

ヒューリューリー(サイユル人)

ダー(第2類量子コンピュータ)


レウインデ(光子体(リーニア)

ゴーガイヤ(光子体(リーニア)

宇宙皇帝(重中性子体(レビフォノア)


第一光子体(ピスリーニア)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ