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その3「勇者の武器は、勇猛です」
勇者「で、俺は盗賊系の勇者なんだな?」
女神「いかにも」
勇者「そーゆー奴の武器って普通、短剣とか刺突剣とかソードブレイカーとかが定番じゃねーの? なんで棍棒?」
女神「それはマジックブラジオンであり、またマジックスタッフであり、マジックスリングなのじゃ。後半では魔法職になる布石」
勇者「なんでも魔法付けてりゃ許されると思ってねーか、こら」
女神「棒の先になめし皮が貼ってあるじゃろう、それは●●●●の背中の皮を300枚重ねて依ったもの、その呪力で……」
勇者「伏字にすんなよ、何の背中の皮だよ!」
女神「呪で……」
勇者「それ「まじない」じゃなくて「のろい」だよな!?」
女神「歴代の勇者の想い、無駄にするでない」
勇者「おいちょっとまて、この皮、勇者のなのか?」
女神「無駄にするでない」
勇者「おいまて、つまり何か、俺の背中の皮もいずれ剥がされんのか? 無視すんな!」