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その2「最強パーティ」

少年「なあ、そういう設定だったよな?」


女神「いかにもそうなのじゃ」


少年「ならなんで俺の装備はこんな服なんだよ、寝巻のジャージって何だ」


女神「それは魔法のジャージ、防御力は竜鎧を超える、おもに洗濯的な意味でそうなのじゃ」


少年「防御力的はどうなんだ」


女神「……(だぶん)強いのじゃ」


少年「なんか聞こえたぞ? あとどうして武器が棒なんだ?」


女神「それはマジックブラジオン、全てを切り裂く光の剣を超える、おもに重量的な意味でそうなのじゃ」


少年「攻撃力的にどうなんだ、とはもう聞かねぇ。じゃあ最後だ、どうして俺のパーティはこんなんなんだ」


女神「こんなのとはなんじゃ! 失礼であろう、謝るのじゃ!」


少年「いや、だっておかしいだろう」


女神「ビキニ鎧のマーメイド戦士、聖女の僧侶、偉大なる美女魔法使い、そこに盗賊で勇者の主人公、完璧じゃろ。中学2年の妄想も裸足で逃げ出すレベルじゃな」


少年「どこがだよ!?」


 マーメイド戦士は半魚人(下半身が人間、上半身が魚)で、いまは酸欠で泡を吹いて倒れてる。

 聖女の僧侶は、神殿から宣託を受けたばかりの御年まだ0歳の乳幼児。

 偉大なる美女だった魔法使いは、今年で800歳となったミイラの親戚。

 こんな俺を導くのは、見た目が小学校低学年の女神。今も棒付きキャンディーを離さない。


女神「年上の意見はきちんと聞くものじゃ」


少年「じゃあ、まずはその手に持っているものを離せ、話はそれからだ」


女神「いやなのじゃ! やらんのじゃ!」


少年「いらねぇよ!」


 そんな俺の異世界転生記、目指すは魔王の城。


女神「そこには、恐ろしくも黒縁めがねの似合うおさげの魔王が待ち構えているのじゃ」


少年「もう、帰らせてくれ」

第2話で既にALL会話文でなくなっているのはお約束です。

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