その1「豊穣の女神」
少年「豊穣と多産の神、つーたよな?」
女神「うむ、崇めるがよい」
少年「じゃあ、やっぱりこう……、ボッキュボンなのが定番じゃね?」
女神「何を言うか、見事なスタイルであろう」
少年「その、ぺたらこい胸やイカっ腹をそり返して、ばっちこいポーズは止めろ、痛々しいから」
女神「お主にはわらわのみりょくが分からんようじゃの」
少年「いやその魅力を分かる奴がいたら連れてこい、とりあえず殴って説教だ」
女神「少女神であり処女神というのは母親になる前のタネ、ゆえに豊穣と多産を意味するのじゃ、わらわこそしょうしんしょーめの…」
少年「チェンジで」
女神「なんでじゃ!?」
少年「やはり年頃の青少年としては、分かりやすい神様を求めたい」
女神「わかりやすく、後光を背負い、薄絹の衣で浮遊しておるじゃろうに!」
少年「ジャリが。ランドセル背負い始めたばかりのお遊戯会みたいな衣装じゃねぇか、なんだその白タイツ」
女神「崇めるのじゃ! 愛するのじゃ! 女神への崇拝と愛、それこそが勇者のパワーと源となるのじゃから!」
少年「それを崇めれるのは特殊な奴だけだ、男ならやっぱり巨乳の女神だろ」
女神「悪に魅入られてはならん! お主こそが最後の希望なのじゃ!」
少年「いやどう見てもお前がダークサイドに俺を引き込もうとしてるよな?」
女神「攻め寄る悪の軍団(巨乳女神)からこの(幼神を愛でる)世界を守るのじゃ!」
少年「そんな世界は滅んでしまえ」