私が好きになったのは
三ヶ月前…
私は転校先の学校に
不安しか持っていなかった。
前の学校で中学では男の子が
仲良くしてくれた。
でもその事で私は男好きってゆう
噂を学校中に流されてしまい、
女の子の友達が出来なかった。
私は女の子の友達の方が
欲しかったので、
申し訳ないが口数を少なくした。
そうすると男の子は私の事を
クールで1人が好きなんだと
思い、気をつかって話しかけて
こなくなった。
だが、女の子の友達ができる事は
なかった。
そして小学生の時もそうだ。
小学校卒業までまた違う場所で
暮らしていたんだが、
父の仕事で転勤が多く、
転校が多かった。
転校先ではいつも1人の
繰り返しだ。
自分の性格を何度恨んだ事か。
もっと明るいきゃいきゃいできる
女の子になりたかった。
…でも面白いことなんか思いつかないよ。
そんな中での龍聖高等学校への
転入。
もはや自分に友達ができる自信なんてない。
「るーちゃん…。新しい学校、不安??なんかあったらお母さんに相談するのよ??」
初登校の朝食の時、母は心配して
私に話しかけてくれた。
「大丈夫だよお母さん。心配しないで?それとお母さん何度も言うけど、ちゃんとるいって呼んでよ~。」
生まれた時から私の事をるーちゃんと
呼んでいる母は、高校生になってもまだるーちゃんと呼んでくる。
赤ちゃん扱いされているようで、
少し恥ずかしいのだ。
「わかったわよ~。じゃあ瑠衣、初登校頑張ってね。あなたが好きなオムライス夕飯にしてあげるから。」
「うん!ありがとうお母さん。いってきます。」
そして私は龍聖学校へと向かった。
「えーと…。この電車に乗ればいいんだよね。」
私は1番後ろの車両に乗り込んだ。
すると、龍聖学校の制服を着た
男子生徒が座っていた。
ちょうどその人の前の席が空いていたため、そこに座ることにした。
【うわ~…。すごい整った顔ー。こんな人世の中にいるんだな~。でもなんか怖そう…。】
偏見だが、私にとってかっこいい人は
チャラくて意地悪だと思ってしまう。
でも、あの人がどんな風に笑うのかがとても気になった。
この時からもしかしたらこの人の事が気になっていたのかもしれない。
私がボーッと外を見ていると、
男子生徒が立ち上がり電車を
降りて行った。
学校の最寄り駅に着いたようだ。
私は急いで男子生徒を追いかけるように電車を降りた。
すると驚いたことにまったく
学校までの道順が分からない。
この前は母と一緒に来たのだ。
だがその時は母と制服の事で
盛り上がってしまい全然道を見ていなかった。
龍聖学校の制服はとても可愛らしいのだ。セーラー服なのだが、ピンクの刺繍が入った制服でとても人気らしい。
あたふたと私がしていると、
コンビニからさっきの男子生徒が
出て来た。
すると彼はスタスタと歩き始めた。
やった!この人のあと着いて行けば
学校にいける!
そう思い、彼の跡をつけた。
だが、彼は思った以上に足が
早かった。
早歩きを頑張っても私には追いつけない。
ハアハアと息が荒くなっていくと、
彼は突然歩くペースが遅くなった。
そう。
私と同じ歩幅で歩いているのだ。
【……もしかして、私の事気付いてわざとついていけるぐらいの歩幅にしてくれてるんじゃ。】
もしそうだったら、
と考えるとさっきまで怖いと
思っていた自分がとても惨めに思えてならなかった。
そして無事に龍聖学校に辿り着けた。
お礼をしようと彼の方を見ると
彼はもう校舎に入ったらしく、
もういなくなっていた。
【何年生なのかな…】
そう思いながらも遅刻しそうだったため、
急いで職員室へと急いだ。
これが芦屋くんとのはじめての出逢いだ。
そして毎日同じ電車に乗り、
一週間が経った。
学校の中では彼に会った事はなかった。
それもそのはず、私は滅多に教室から出ない。教室から出てもやる事がないからだ。
移動教室の時は、1番に教室から出るため、
他のクラスはまだ授業が終わった直後で
廊下を出る人は少ない。
なぜ早く出るかというと、
転校生だからといって皆からジロジロ見られるのだ。
それは瑠衣が可愛いから見られているとは
思いもしていない。
だがその日私は、放課後に図書室へと
寄ったのだ。
この日、私の初恋がはじまった…。
「この学校の図書室すごく雰囲気いいんだよね。人まったくいないし、落ち着いて読書出来る!」
私は読みたい本があったため急いで
図書室へと向かっていた。
すると後ろの方から笑い声が聞こえた。
少し距離はあったが、
顔と話している事が把握できる距離だ。
「おい龍磨!今日俺んちこいよ!母ちゃんがさ、お前呼べってうっせんだよ~!」
明るい髪の男子生徒があの人に笑いかけている。
「まじかー!行くよ行く。俺ってば勇太の母ちゃんに惚れられちゃったかあ!わりーな勇太くん!いや!お父様と呼んでいいんだぜ!」
ぎゃいぎゃいと2人で騒いでいる。
あの人だ。
毎日同じ電車に乗っている彼が、
声も聞いた事もない、
笑い顔を見た事もない彼が、
今私の前で楽しそうに笑顔で笑っている。
その時、彼の笑顔を見たら自分の鼓動が
聞こえてきた。
次第に私は嬉しくなって笑顔になっていた。
あぁ、
私はこの人に恋をしてる。
こうして瑠衣の初恋がはじまったのだ。
長いですね…。
始めての小説なので、文とか
すごいぐちゃぐちゃですね!
伝わりにくかったらすいません!
小説って難しいなあ。