瑠衣の想い
私の名前は城内瑠衣。
龍聖高校二年A組。
友達は…あんまりいない。
なぜかというと転校生だから。
二年生の途中から入ったため、
皆グループが出来上がっていた。
その中に、
いきなり入れてほしいな。
なんて迷惑すぎる話だ。
そのため私は転校した初日から
三ヶ月は経ったがいまだ1人。
それとなぜか私はクラスの中で
評判が悪い。
引っ越す前も心許す友達は
1人しかいない。
私は嫌われる体質らしい。
仕方ない。転校生とはそうゆうものなの。そう自分に言い聞かせ、
今日も私は学校生活をおくる。
わいわいガヤガヤ…
今日も龍聖学校の登校通路は
賑やかだ。
皆朝から元気で微笑ましいなあ、
そんな事を思っている瑠衣は
いつも1人で登校。
でも別に1人が嫌いなわけではない。
1人で図書室で本を読むのが
瑠衣の趣味だ。
「おい見ろよ!城内さんだぜ!く~!朝からいいもん見た!」
「今日も城内さん可愛すぎるー!」
「城内先輩だ!やべー。」
ヒソヒソと男子生徒が頬を染めながら瑠衣を見るなり話始める。
そんな男子の話を耳にする女子生徒は
いい気分ではないらしい。
「男子ほんとガキ!」
「女は見た目じゃなくて中身だろうが!」
「あいつすました顔してうちらのこと馬鹿にしてんでしょ!」
「むかつく!」
男子生徒の熱い視線と
女子生徒の冷たい視線に
まったく気づかず、
瑠衣は男女どちらともに嫌われていると思っている。
たたたたた…
「おーっす!!おはよー龍磨!」
ドスっと背中を叩きつけている男子生徒は鈴木勇太。
「…勇太。お前朝から元気なやつだな。」
そうゆうと、彼は鈴木勇太の足を
げしっと蹴った。
そしてニシシッと笑って
鈴木勇太に怒鳴られている。
今日も芦屋くんいい笑顔だなあ…。
芦屋くんの笑顔を見ると私の
心は暖まる。
そう。
私は芦屋龍磨くんの事が
好きなのだ。
芦屋くんとは話した事も
目もあった事もない。
そんなただの片想いだが、
私にとっては始めての恋で
大切な感情だ。
でも学校の人たちには嫌われてるしな…。
芦屋くんにも嫌われてるんだとしたら、
……悲しい。
私にも鈴木くんに向けてるような笑顔を向けて欲しいなあ…。
私が芦屋くんの事を
好きになったきっかけは
芦屋くんの笑顔。
そう。
あれは今から三ヶ月前の
始めての登校のことです。