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2人の初恋  作者: 夕陽
2人の初恋
19/21

2人の告白


いつも優しいコメントありがとうございました!

それからお気に入り、評価をしてくれた皆様ありがとうございました!

こんな駄作を読んでくれてほんとにありがとうございました!( ; ; )




ー瑠衣ー



私は走った。

芦屋くんのあとを追いかけた。

どうせなら、

彼女がいた方が芦屋くんが誤解されにくいだろうし、私は彼女の前で告白してふられる事を覚悟した。






「……どこ?…どっち行ったんだろ…。」






私は走りながら色々考えた。

そういえば…。

女の子が"目立たないところに"って言ってたよね…。

この学校で目立たないところってゆったら…。

体育倉庫らへん!

あそこに私何回か呼ばれた事あるけど、ほんとに人の目が気にならない場所なんだよね。

(瑠衣は男子生徒に告白される時よく体育倉庫に呼ばれていたのだ)






はぁ…はぁ……

あと少しで体育倉庫だ。

…………あっ!

芦屋くんの後ろ姿だ!

なんか…。

告白されてるように見える…。

もしかしてまだちささん彼女じゃないのかな…。

その時、私の後ろから声がした。






「城内さん!」






あ…。

この人は昨日図書室で会った人だ。






「…昨日の……。」

「あ。覚えてくれたんだね。よかった~。誰?とか言われたらショックで死んじゃうところだったよ。」

「…あの、ちょっと私用事があるので……失礼しま…」

「待って。俺、やっぱり城内さんの事凄い好きなんだ。昨日は返事聞けなかったから、今日は聞かせてもらいたくてさ。」

「……えっと。…ごめんなさい。私、好きな人がいるんです。だからあなたとは付き合えません…。」






私は恐る恐る彼の顔を見た。

彼の表情は無表情だ。

……なんか…怖い…。






「…そんな嘘つかないでよ。分かってるよ?あれでしょ?断る為に好きな人がいるって嘘ついてんだよね?」

「…え。…………ちがっ」

「絶対幸せにするから…。だから、友達からでいいから付き合ってよ。」

「…………っ。」






じりじりと、じりじりと私に近づいて来る。

怖い…っ。

私は少しずつ近づいて来る彼から少しずつ後ずさりしていった。

どんどんどんどん追いつまれる。

その瞬間、背中に何かがあたった。






ー龍磨ー






「おい!…なんなんだよ。」






俺は2人の女に体育倉庫まで連れて行かれた。

随分強引だな…。

2人の女は落ち着きがない女に、

「ふぁいとだよちさ!!」

そう言い2人で仲良く走って行った。

あ。

これはあれか…。

何度も経験した事がある。

きっとこの残った子は今から一世一代の勇気を降り絞ろうとしているんだ。






「ねえ龍磨…。多分、気付いてると思うけど……私、龍磨の事が好きなんだ。…ずっと、好きでした。私と、付き合って下さい。」

「………ありがとな。俺のこと好きなんて思ってくれてほんとありがたいよ。……でも、ごめん…。俺、好きな子がいる。」






彼女は今にも泣きそうな顔をして俺を見つめる。

…告白されるのは、あまり好きじゃない…。

断る時、相手が凄い勇気を降り絞ってるのに、その勇気を打ち砕いてしまうからだ。

だから普段も女とはあまり話さないようにしていた。

彼女は、目に落ちるんじゃないかと思うほどの涙を溜めている。






「………れ?」

「…え?」

「誰?!…龍磨の好きな子って、誰なの?!」

「それは……。」

「今龍磨が誰か教えてくれないと…、その子探し出していじめちゃうかもしれないよ?!」

「……!」






…それは困る。

彼女はじりじりと俺に近づいてくる。

俺は近づいて来る彼女から少しずつ後ずさりをしていた。

…どうする。

城内さんが好きだって言うか?!

言うしかないか?

そう思った瞬間背中に何かがあたった。






ー瑠衣、龍磨ー





トンっ。





2人は背中に感じた何かを確認する為にゆっくりと後ろを振り向いた。






「…芦屋くん?!」

「…城内さん!?」






顔が近すぎたため、2人はすぐさま顔をそむけた。


瑠衣【は、恥ずかしい!…芦屋くんの顔をこんな近くで見たの始めてだ…】


龍磨【びっっくりした…。城内さんの事考えてたらすぐ後ろにいんだもんな。】


瑠衣と龍磨が少し頬を赤らめていると、告白をした男子生徒の大きな声で瑠衣と龍磨を現実へと戻した。





「城内さん!俺と付き合ってよ!一回付き合ってそれからまた考えてもいいからさ!」

「あ、あの……困りますっ!」

「…おい。」





瑠衣の肩に触れていた男の腕を、龍磨は掴みかかった。

瑠衣の身体が少し震えている。

龍磨はふつふつと怒りが湧いていた。






「お前…。城内さんのこと好きなの?ならなんでその好きな子怖がらせてんだよ。……ふざけてんの?」

「な!いってーな!はなせよ!……つかお前に関係ないだろ?!」

「関係ありすぎんだよ。城内さんの事俺も好きなんでね。お前より城内さんの事好きだよ。絶対な。」

「は!?…お前が城内さんの事好き?!……は?!」

「りょ、龍磨…。」






男子生徒は驚き思考が追いついていない。

女生徒は溜まっていた涙がポタポタと地面に落ちていた。






「城内さんの事誰にも渡したくないけど、お前に渡すくらいなら城内さんの彼氏さんの方がいいわ。俺は城内さんにとって友達未満だから…。」

「………芦屋くんが…好き……。」

「……へ?」

「…私…芦屋くんが好き……。彼氏なんて…いないよ?…ずっと、ずっと芦屋くんだけ…。」

「…え?!でも、前電車から学校まで男と登校して…」

「私、一緒に学校行った人、鈴木くんと芦屋くんしかいないよ…?」

「…でも、私服の男と…」

「……私服?…それ、奈緒の事かな?…奈緒とは学校まで一緒に行ったことあるけど…。」

「…帽子かぶってた。」

「うん。…奈緒はボーイッシュだけど…女の子だよ…?」






固まっていた龍磨はじわじわと頬が赤くなっていった。

瑠衣は泣きそうな、でも幸せそうな顔をして龍磨に微笑んだ。

その瞬間龍磨は事態を理解したのか今までにないほどの笑顔で瑠衣に微笑み返した。






女生徒は龍磨が幸せそうに瑠衣を見つめているのを見て、敵わないな…そう思い、龍磨の幸せを悲しくも喜びながら静かに体育倉庫をあとにした。


男子生徒は龍磨なんかに敵うわけないと思いすぐさま走り去ってしまった。







「……城内さん。好きだよ。」

「…私も、大好き…。」







そう言い2人は幸せを確かめるかのように強く抱きしめあったのでした。





2人の初恋終わりました!

でも番外編を書こうと思ってます!

陸と海が高校生になって、のお話を書こうと思ってます!

また読んで頂ければ光栄です( ; ; )

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