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第一話:人間一掃祭

やっぱり朝は来るものだ。この光は確かに僕の近くにある。

宇宙が広がり続けようと、なにがあろうと僕達は太陽無くして生きては行けない。

それどころか僕の手からはもう何も落とせないと思う。

やっぱり朝は来るものだ。この光は確かに僕の近くにある。

宇宙が広がり続けようと、なにがあろうと僕達は太陽無くして生きては行けない。

それどころか僕の手からはもう何も落とせないと思う。

これは、僕が平和なクソな国で育ったからか?

傲慢か?

まぁいい、学校へ行く準備だ。

オレは、一通り準備をした後、リビングに降りた。

「おはよ〜」

誰もいないリビングだが一様言っておいた。

そうオレは一人暮らしだった。親は昔の事件で死んだ。

向こうの話では事故だったらしいが、誰が見たって奴らの陰謀である。バカバカしい。

そう思いながら、パンを手にとった後テレビを付けた。

一人の朝食は楽しいハズも無く、

意味の無いようなニュースとパンを適当に片付ける。

こなれた作業だ。



自転車に乗って、大きなヘッドフォンをして、歌詞の分からない洋楽のパンクを流す。

いや、本当に朝は気持ちが良い。

本当に好きだった父が死んでから丸2年たった今日の朝も。


あれから、二年経つのか・・・・


そう思いつつMTBをコグ。

今日も、何も無い一日が始まる・・・・

はずだった。



はずだったんだ。


学校に行き、三時間目まで授業を受けた記憶はある。

しかし、それ以上思い出せ無い。頭が痛い。体が動かない。

そう、気付いたらオレは病院のベットの上だった。

襲撃を受けたのか?

それにしても誰に?

あのクソ集団か?

不良?

しかし、考えているうちにまぶたが言う事を聞かなくなってきた。

あぁ、手が動かない。

足はどうだ…

死ぬ。死んでしまう。




『あぁ』




と意識が沈んでいった。


「・・・・」

「・・・・・・・・」

「・・・・い・・・・だ」

「お・・・・き・・・・・・・・」

誰だ?

「お・・・・る・・・・だ」

おるだ?

「おきるんだ!」

誰だ?

「どうしたんだ!とにかく起きろ!!」

ハッと跳び起きる。

あ・・・・

身体が動く・・・・

固定器具で固定されていたものの身体が動く事が実感できた時、

身に染みる程の喜びと絶望が迫った

遠くの方で声が聞こえた

「奴らが・・・・ 奴らが襲撃してきた! 患者は逃げろ!!」

ナ、ナンダッテ! 早く逃げなければ・・・・

明らかにオレは動揺していた。

何故なら、奴等は・・・父を殺した集団だった

「C区画は諦めろ! 奴らに落ちた!! 戦闘隊は、B区画へ! 動ける者は、ケガ人を運べ!」

クソ、B区画はココの隣じゃないか。

その後、悪夢の声が聞こえた・・・・

「トリ(B区画)が落ちた!!」

その時だった、オレは咄嗟に体中についたチューブをはずし、部屋のドアを蹴り飛ばす。

そして折れた木の隙間から大量の催涙スプレーがあふれてきた。

「ゲホッゴホゴホ」

むせる。空きっ腹には最高の栄養だな(ヤツ等のことだから天然成分だし)、な

んて考えているうちに僕が一番聞きたくない音が心臓に届いた。

ババババ

「動くな! 我々は、FGP(FINAL GREEN POLIS)だ! 手を頭の上に置け!!」

チッ 隙を着いて逃げるしか無いか・・・・

「ナフサ条約を忘れるなよ」

と言いながら、手にナイフを隠し握りながら頭の上に置いた


その時だった


ガッ


急に後ろから鈍器、いや銃器に殴られ意識が遠退いて・・・・

「全く、ナイフなんて隠し持って・・・・・・・・ 

  あーこちらA班D区画の占拠に成功した。捕虜が出た為、至急搬送車を要求する」


そして、ずっしりした足音が近付いて来た。


「斉藤君久しぶりだねぇ。元気な君に会えてうれしいよ。フフフ。

  君のお父さんには本当にお世話になったよ。 まぁ結果的に君のお父さんはこの世からいなくなったんだけどね。ヒヒ。」


まどろむ意識の中でもその下卑た笑い声が聞こえる。

僕は横たわったまま、精一杯痛さを我慢してヤツの目をみる。

まるで、ゴミをみるような目だな。でも、口元はにたにたしてやがる。

ガチャン とドアが開き

「竹中大佐!報告致します! A・B・C・D・E地区の捕虜を連れて来ました! 明日の正午に処刑の準備が完了します!!」


「わかった。コイツを搬送車に連れて行け・・・じゃぁ、斎藤君次はあの世で会おう」



そう言うと竹中は、斉藤の頭を殴った

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