第50話 ゴーレム・オペレーション・マニュアル
リクは発見した本の1冊を真剣な表情で読んでいた。
それは巨大ゴーレムに関する本だあった。
リリア:「それは何ていう本?」
リク:「“ゴーレム・オペレーション・マニュアル”だよ」
リリア:「“ゴーレム・オペレーション・マニュアル”……?」
リク:「このページに、“笛による遠隔操作方法”が書いてあるんだ」
その章にはこう書かれていた。
> 巨大ゴーレムには、音波による制御装置が内蔵されており、特定の周波数とリズム――
いわゆる“モールス信号”に似た音のパターンで命令を受信する。
リク:「……つまり、あの笛。俺がもらった呼び笛……あれで命令が出せるってことだよ」
リリア:「ただ起動するだけじゃないのね。命令を“伝える”ための笛だったのね……!」
リクはそっと腰に下げた笛を取り出す。
リク:「えーと、動けが……『ぴー、ぴぴ』かな?」
すると、ミニゴーレム・コロロがピピッと反応した。
リク:「おお、動いたぞ」
ミルナ:「ちょっと待って、それで複雑な命令なんて出せるの?」
ミルナがツッコんだ。
リクが頭を抱えていたそのとき――
ピピピッと、ミニゴーレム・コロロが光を発した。
コロロ:「音声命令受信システム、稼働中。命令ドウゾ」
リク:「え……?コロロ、お前もしかして……」
コロロ:「命令ヲ巨大ゴーレムへ伝達可能デス」
リク:「ってことは……俺が喋れば、それでよかったのかよ!?」
コロロ:「答ハ、イエスデス」
リク:「おい!!」
リクは脱力しながら、頭をぽりぽりとかいた。
リリア:「……ま、いいんじゃない? しゃべって動いてくれるなら、めっちゃ楽じゃん」
リク:「まさに、文明の利器ってやつだな。古代の」
そうして、ミニゴーレムを通じて巨大ゴーレムを自在に操るすべを得たリクたち。
失われた技術と新たな力を手にしたのだった。
――それはまるでこの世界そのものが、リクたちに味方しているかのように。




