表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/70

第43話 案内人ギラン

 まだ陽が高く登りきらぬうちに、リクたちは町の中央にあるギルドの建物を訪れていた。


 カウンターに立っていた受付嬢にリクが外出届けを差し出すと、彼女はそれを受け取り、ふと眉をひそめた。


 受付嬢:「……目的地、“遺跡都市”?」


 リク:「ああ、少し調べたいことがあるんだ」


 リクが気軽に答えると、受付嬢は小さく息を吐き、首を横に振った。


 受付嬢:「申し訳ありません。“遺跡都市方面”は、現在“制限付き外出エリア”です。認定ガイドの同行が必要です」


 リク:「……ガイドって、そんなに危ないのか?」


 リクが首を傾げると、受付嬢が資料をめくりながら静かに答えた。


 受付嬢:「……“不発弾”があるのです」

      ※普通の爆弾の不発弾です。


 「戦争遺産か?」とリクが尋ねると、彼女はこくりと頷く。


 受付嬢:「ええ。かつて行なわれた古代戦争の残骸です。誤って衝撃を与え、吹き飛んだ冒険者が何人もいると記録されています。――素人が踏み込めば、一瞬で消し炭です」


 リク:「なるほど……まずは、腕のいい案内人を探す必要があるってことか」


 リクが腕を組んだその時、カウンターの奥から渋い声が響いた。


 男性:「……案内人探しなら、ここに1人いるぜ」


 現れたのは、無精ひげを生やしたベテラン風の男。腰には犬がついてきている。


 男性:「俺はギラン・バスク。遺跡都市へのルートを何度も生きて帰ってきた男だ」


 扉の向こうから現れたその男は、冒険者とは思えないほど落ち着いた雰囲気を纏っていた。


 彼は人差し指を立てる。


 ギラン:「ただし、報酬は前払い。命の保証はしない。それでも行くってなら――引き受けてやるさ」


 リクは力強く頷き、手を差し出した。


 リク:「その条件で構いません。俺たちは、どうしても行く必要があるんです」


 ギラン:「フッ、いい目だ……気に入った。じゃあ、出発は明日の夜明け。準備を整えておけよ」


 こうして、新たな仲間・ギランと共に、リクたちは“遺跡都市”という禁断の地へ――歩を進めることとなつた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ