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第37話 ルートブレイカー
次なる階層、第10階層突破作戦がいよいよ始まった。
しかし、作戦はこれまでと変わりはなかった。
「リクの防御力∞を前提としたトラップ無視攻略」
——つまりリクがガンガン先陣を切って、落ちる、踏む、爆発する、を全部受け止めて突き進むスタイル。
さらに、ミニゴーレムが加わったため、トラップに落ちたリクを引き上げたりする作業は随分と楽になった。
こうして、トラップを完全に無視して突き進む異常な攻略法を目の当たりにした他の冒険者からは、ルートブレイカーと恐れられた。
――通常なら、慎重に進んで一日かけてクリアするレベルにもかかわらず、
「……おい、何だあれ」
奥の通路から、堂々と歩いてくる一団があった。
トラップ無視。
毒霧は風精霊猫の一吹きで吹き飛び、落とし穴にリクがズボッと落ちても無傷で、ミニゴーレム・コロロがリクを穴から引っ張り上げる。
冒険者A:「いやいやいや……意味がわからん……」
彼らが通った後のダンジョンは大抵、何も残っていない
そして今日もまた、リク達は魔石300個をギルドに持ち帰るのであった。




