第31話 リク達の調査結果
ギルドのカウンター業務を終えた受付嬢・エルミナは、重たいため息をつきながら報告書を手に立ち上がった。彼女の机の上には、リク、リリア、シフの再評価に関する資料が広げられている。
エルミナ:「……やっぱり、記録はほとんどないわね。これじゃギルドマスターに正確な報告なんて出せない……」
彼女は資料を抱えて、ギルドマスターの執務室へと向かう。
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【執務室】
扉をノックし、入室を許されたエルミナは、ギルドマスターのグラントの前で頭を下げた。
グラント:「どうだ、再評価の進捗は」
エルミナ:「……正直に申し上げます。あまりにも記録が少なく、十分なご報告ではありません」
冒険者登録名:リク
ランク:F(初期登録)
職種:不明
特徴:未知系スキル“パリイ(超越特化型?)
特記事項
・“星辰の剣ヴァルゼリオン”を所持
再評価ランク:不明
冒険者登録名:リリア=ガルム
ランク:F(初期登録)
特記事項:
・王国騎士団所属
・剣聖ガルムの娘
・魂継ぎの剣を所持
再評価ランク:A+(保留付き再審査中)
従魔“シフ
ランク:A
分類:風の精霊猫(かつて幻獣種とされた稀少個体)
備考:現在は未覚醒状態。
リクに対して非常に懐いている。
エルミナ:「……このように、記録に残る実績が乏しく、現状では正確な再評価は困難です」
グラント:「ほう……では、どう動く?」
エルミナ:「はい。各地に駐在しているギルド情報員へ連絡を取りました。彼らの動きや関わった事件について、“少しでも気になることはすべて報告せよ”と通達を出します」
グラント:「よし。それでいい。動きが見えれば、自然と評価も定まる。リクたちが“本物”ならば、その足跡が静かに火を灯すはずだ」
こうしてリクたちの動向は、ギルドの正式な監視対象となり、各地に点在する情報網を通じて、少しずつその“存在の重さ”が浮かび上がっていく――。




