第25話 SSランク専用認定証
バルゴは代金は要らないと言ってきかなかったが、リリアはきちんと剣の代金を支払うと言って、こちらも引かなかった。
リリア:「お金はこの中にあります。」
リリアは腰につけた小さなポーチから、不思議な文様の入った袋を取り出すと、中に手を突っ込んだ。
ジャララララ――!
次々と取り出される金貨の山。
リク:「うお、すっげぇ……!これ全部金貨!? どんだけ入ってんだよその袋!」
バルゴ:「ほう、マジックバッグか。しかもかなり上質なやつじゃな……」
リリア:「ええ、父が“困ったときに使いなさい”って。――あら?」
金貨の山に混じって、ひときわ目立つ金色のカードがひとつ、ぴょこんと落ちてきた。
バルゴ:「……ッ!? そのカード……!」
リリア:「あら、これって……ギルドのカード? でも色が普通のと違うような……」
リク:「ゴールドって珍しいな。俺のはまだFランクだから、木みたいな色してるけど」
バルゴはそのカードに目を凝らし、わずかに震える声で言った。
バルゴ:「まさか……そのカード……“剣聖ガルム=フレイア”の専用認定証……SSランクの証だ!」
リリア:「え……!?」
バルゴ:「その装飾、その透かし印……間違いない……。まさか、お前……アルゼルの娘か……?」
リリアは一瞬きょとんとした後、小さく頷いた。
リリア:「ええ。……父は色々と無頓着なところがあって、ギルド証も持ち歩いてるところなんて見たことなかったし、こんなところにしまったままだったようです。」
バルゴ:「ふ……まさか、“剣聖の娘”が剣を求めてここまで来るとはな。だが、納得だ。あの技の冴え、そしてこのカード……お前の剣は俺が打つ。魂を込めてな」
金貨の山の中、ひときわ輝くSSランクの証――
それはこの世に、5枚しか存在しないものであった。




