表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/70

第2話 はじめての町

 王都へ向かう長旅の途中、この世界ではじめて見つけた小さな村に立ち寄った。


 「ロゼリ村」と呼ばれているその場所は、森と川に囲まれたのどかな農村で、周囲な壁は一応あるが、子供でも壊せそうなくらいボロい。


 門番もいなかったため、勝手に村に入ると、道の両脇には木造の家が並び、子どもたちの笑い声が聞こえた。


 俺:「……めちゃくちゃ平和だな」


 その中でも、一番目立つ大きな建物が冒険者ギルドだった。


 俺:「……さて、登録ってのはここでいいんだよな」


 中に入ると、がらんとした受付があり、カウンターの奥に座っていたのは小柄な女性だった。


 ぱっと見、受付嬢というより村の雑貨屋のお姉さんという感じ。


 受付嬢:「いらっしゃい。……って、珍しいね、こんな時間に」


 俺:「冒険者になりたくてな。登録したいんだけど」


 受付嬢:「おお、ようこそ! ロゼリ支部へ!」


---


 登録には、名前、生年月日、戦闘経験、得意な武器の申告が必要らしい。


 受付嬢:「で、えっと……得意な武器は?」


 俺:「剣。というか、パリイ」


 受付嬢:「……パリイ?」


 俺:「攻撃を受け流すやつ。」


 受付嬢:「えーっと、それって防御専門?」


 俺:「そう、かな」


 受付嬢:「……うん、よく分かんないけど、カッコいいからOKにしとく!」


---


 登録が完了し、ギルドカードを受け取る。


 木製の、安っぽい初期カードだったけど――俺にとっては特別だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ