第11話 従魔、借ります
その日、俺はファルベラの冒険者ギルドに立ち寄っていた。
この町に来た初日に、ギルドへの挨拶は済ませたある。
俺:「よし……今日はちょっと遠出の依頼やってみっか」
掲示板の前でうーんと悩んでいると、受付嬢のミーナさんが声をかけてきた。
ミーナ:「リクさん、もしよかったら従魔、レンタルされますか? 初回無料ですよ」
俺:「え、レンタルできんの?」
ミーナ:「はい。この町のギルドでは“初心者支援制度”として、訓練された使い魔や従魔を一定期間レンタルできるんです。お供がいると安心ですし、かわいいですよ?」
俺:「へぇー……いいかも。どんなのいるの?」
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案内された従魔庫では、さまざまな従魔たちが待機していた。
受付嬢のミーナとはここで別れ、ここからは獣魔使いのシオとの交渉となった。
俺はあまり危険なところに行くつもりはなかったので、かわいさ重視で物色しはじめた。
・ちっちゃな火竜の幼体「ファフ」
・一言もしゃべらないが表情が豊かなスライム「ポン」
・ちょっとおっとりした風の精霊猫「シフ」
・やたら懐いてくるワーム系の謎生物「モチコ」
俺:「……うお、みんなかわいいな……え、なにこのもちもちのやつ」
獣魔使い:「それ、食べ物じゃないのでご注意くださいね?」
俺:「わかってるって! 」
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悩んだ末、俺が選んだのは――
俺:「うーん……じゃあ、この風猫の“シフ”にしようかな。なんかのんびりしてて気が合いそう」
シフ:「にゃぁ……ふわぁ……(あくび)」
そうして俺は、人生初(?)の従魔とのパーティーを組むことになった。




