Ⅰ 陽炎
はじめまして、檜葦です。
こう見えて女です。
某機動戦士とか、その辺のイメージで作ってますが、原作とかは一切ありません。
あと、檜葦は軍隊とかそういうのの中身にあまり詳しくないので、階級とか違ってるかもしれません・・・御容赦ください。
パラレルワールド、というものを知っているだろうか。
今俺たちが生きている世界は、無尽蔵にある「世界」の一つでしかないのだという。
この世界以外にも医療技術が発展していたり、軍事力が発展していたり、ぶっ飛んで言えば水中人が一大文明を築いていたりするようなさまざまな世界があるのだと。
そんなの、俺は信じていなかった。
少なくとも、昨日までは。
・・・・話は、昨日の昼休みに遡る。
「秋雨、頼むよ!」
俺は、とあるクラスメートから放課後の用事を頼まれていた。
なんでも、歯医者の予約が入っているとか。
「俺が頼めるのお前だけなんだよ、頼む!」
「っつったってよぉ、お前、焼却炉のゴミなんて30秒で片付くじゃん?俺に頼む必要無くね?」
「マジ頼む!今度奢るからさ!!お前好きだろ、『喫茶ALCARD』のチーズケーキ!アレ奢るから!!」
「・・・・しょーがねーなぁ、今回だけだぜ」
そんなこんなのやり取りがあって、俺は放課後、校舎裏の焼却炉のゴミ拾いをしていた。
「っと、こんなもんか」
握りつぶされた「北海道牛乳」のブリックをぽいっと袋に投げ入れ、伸びをする。
うー、俺、あっちゅー間に白髪の爺さんになっちまうな、この調子じゃ。
背中いてぇ。
ゴミ袋を抱えて、焼却炉に向き直った俺の目に、不思議なものが映った。
焼却炉の扉とちょうど同じくらいの大きさ、大体縦40cmくらいか。
ゆらゆらと、空間が揺れていた。
暑い日のアスファルトとか、渋滞してる高速道路とかでよくみる、それは。
「陽炎、だっけか」
そんな名前の虫もいるけど、こっちは自然現象の方な。そこんとこヨロシク。
でも、なんで熱いところに発生する陽炎が、こんな春先に出来てんだ?
たしかに今日は暖かい陽気だけど、真夏ってほどじゃないし、地面だって土と雑草だ、アスファルトじゃない。
「ま、ぶつかって痛いモンってわけじゃねーし、いっか」
俺はそのまま、焼却炉に向って陽炎を突っ切り、そして。
「・・・・・・っ!?」
全てが揺らいで、消えた。
耳元で風が唸る音がして、視界が真っ白に染め上げられて。
ところどころ水に浮く油のような、透明な「ゆらぎ」があるだけで。
「なっなっなっなっ、なんなんだこれはぁぁぁぁぁっ!?」
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to be continued.
はい、なんだか微妙なところで切れてしまいました。
秋雨君はどうなるんでしょうね。
これからもよろしくお願いします。




