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幼馴染はバラしたい?

 あっという間に4限目が終わり、昼食の時間になった。

 私はいつも通り美菜璃を誘って学食に行こうとしたら、瑠菜がこっちに向かって歩いてきてるのが目に入った。


 なんでこっちに来てるの? 瑠菜はいつも友達と弁当を食べてたはずだし、こっちに用事があるとしたら……私? いや、でも学校ではあんまり話さないようにしようって前に言ったし。

 

「れーな、一緒に食べよ」


 そんな瑠菜の一言に一気に視線が集まってしまった。

 だってクラスのみんなは私と瑠菜が幼馴染ということも知らないし、みんなからしたら私と瑠菜は昨日まで接点がなかったんだから当たり前だ。しかもあだ名で呼ばれているとまできている。

 

「え、鈴々菜って小沢さんと友達なの? しかもあだ名で呼ばれるほどの」


 美菜璃が当然の疑問を口にする。


「……ごめん、私、美菜璃と食べる約束してたから」


 別に約束してた訳では無い、けどいつも美菜璃と食べてるし、美菜璃の方も今日も私と食べると思ってたはずだから、大丈夫。

 それに周りから見ても当たり障りのない回答だと思う。これで私に変なヘイトが向くことはないはず。


「じゃあ、私も一緒に食べていい?」

「え?」


 嘘でしょ。普通一緒に食べていいとか言える? いや、私基準に考えたら無理だ。でも瑠菜は、私と違ってコミュニケーション能力もある。盲点だった。私基準で考えて、瑠菜基準で考えてなかった。


「……美菜璃、大丈夫?」

「えっ、うん。私は大丈夫だよ」

「じゃあ、一緒に食べる?」

「うん」


 瑠菜には色々聞きたいことがあるけど、取り敢えず私たちは食堂に移動することにした。


「小沢さんと鈴々菜ってどういう関係なの?」


 さっき友達なの? という疑問をスルーしたからか、また同じような質問を美菜璃がしてきた。


「恋――」

「幼馴染!」

「うわっ、びっくりした。そんな大声で言わなくても聞こえるよ」


 いや、ごめん。でも、瑠菜が恋人とか変なこと……いや、事実だから変なことでは無いんだけど、女の子同士だと、どうしても人に言うのは不安になってしまう。

 だから瑠菜? そんな不満そうな顔で見ないで。


「でもそうだったんだ、それならそうって言ってくれたらいいのに」

「特に言う機会も無かったでしょ」

「まぁ、そうだけどさ」


 そんな会話をしているうちに私たちは食堂に着いた。

 瑠菜は弁当だろうから、私たちだけ買ってくることになる。


「じゃあ、瑠菜は席取っといてよ。私たちは買ってくるから」

「大丈夫、れーなの弁当も作ってきた。だから買いに行くのはあなただけ」

「そ、そーなんだ。じゃあ私買ってくるね」


 そう言って美菜璃は列に並んで行った。


「瑠菜? 美菜璃に当たり強くない?」

「そんな事ないけど」

「あるでしょ。美菜璃のこと嫌い?」


 誰とでも仲良くなれる瑠菜が誰かに対してこんな対応なのは初めてだったから、瑠菜にそう聞いてみた。


「……頭撫でて」

「いや、ここ学校だから。それに人の目もあるし」

「あの人にはしてたじゃん」

「見てたんだ。でもあれは違うよ」


 確かに撫はしたけど、間違えただけだし。だから違うんだよ。

 ただ、そう言ったところで瑠菜には伝わらないだろうから、ちゃんと言った方がいいんだろうけど、朝瑠菜の頭を撫でたから間違えたなんて言ったら引かれそうで嫌なので、私は話題を変えることにした。


「そういえば、わざわざお弁当、ありがとう。朝早くから起きたんでしょ?」

「……うん。れーなのためだから」

「ありがとうね? 早く食べたいし、席取りに行こ?」

「うん」


 早く食べたいって言ってもちゃんと美菜璃のこと待つんだけどさ。

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