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幼馴染に告白された私、私も好きなので好きと言おうとすると振られると思ったみたいで私と死ぬか付き合うか選んでと迫られた  作者: シャルねる
本編

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お風呂屋さん

 私は今美菜璃の背中を洗っている。……もちろん手で。


「もう終わりでいい?」

「いや、流石にもっとちゃんと洗ってよ」


 まぁ、流石にそうだよね。まだ、5秒も洗ってないもんね。……でも、美菜璃には悪いけど、もう終わりたい。だって、大きくなってから瑠奈の背中とかまともに触っとことないのに、美菜璃の背中を先に触っちゃってる自分に嫌悪感が湧いてくるんだよ。……今更だけど。


「もういい?」


 今度はちゃんと隅々まで洗ってから、そう聞く。


「いいよ。……前も洗う?」


 もう終わっていいみたいだったので、最後の言葉を無視して私は美菜璃から離れた。

 ……お風呂、一人で行ってもいいけど、一応美菜璃を待つか。

 そう思って、美菜璃が前を洗い、ボディソープを流すのを待つ事にした。


「鈴々菜、待ってくれてありがと」

「……早く入ろ」

「うん」


 私たちは、一番近くにあったお風呂に浸かった。






 特に喋ることもないので、私たちは会話をすることなく15分はもうお風呂に浸かっていると思う。

 ……そろそろ上がろうかな。


「上がる」


 どうせ帰る道も美菜璃とは違うからと私は一方的にそういい、上がろうとする。


「あ、私も」


 そう言って、美菜璃もお風呂から上がって来た。

 

 脱衣所に向かった私は体を拭いて、服を着た。

 私はドライヤーで髪を乾かしてる美菜璃の方へ行き、もう帰ることを伝える。


「帰る」

「髪、乾かさないの?」


 私のただタオルで拭いただけの髪を見ながら、美菜璃はそう言ってくる。


「気にしないから」

「……いや、風邪ひくよ。私が乾かしてあげるから、座って」

「……大丈夫だから」

「鈴々菜が風邪ひいたら、私学校で一人になっちゃうから。座って」


 ……大丈夫だって言ってるのに、私は美菜璃に無理やり椅子に座らされた。

 少しくらいなら、いいか。

 

「じゃあ、ドライヤーかけるよ」

「……ん」


 美菜璃が無駄に長い私の髪をクシで解きながら、乾かしてくれている。

 

「もういいよ」

「いや、まだ乾いてないって」


 半分くらい乾いてきたから、私がそう言って立とうとすると、止められた。……時間かかるんだよ。完全に乾かそうとすると。


「いや、もう充分だから」


 そう言って、無理やり私は椅子から立った。


「あっ……ほんとにいいの? 風邪ひくよ」

「大丈夫。ありがと」

「……鈴々菜がいいならいいけど、学校来てよ? ぼっちになっちゃう」

「……じゃあ、もう帰るから」

「あ、うん。また学校でね」


 美菜璃はまだ髪が乾いてないみたいで、まだドライヤーを当てるみたいだったから、そう言って脱衣所を出て、お金を払ってからお風呂屋さんを出た。


 

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