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幼馴染に告白された私、私も好きなので好きと言おうとすると振られると思ったみたいで私と死ぬか付き合うか選んでと迫られた  作者: シャルねる
本編

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32/49

休日の日に

 今日は土曜日で学校が休みだから、朝……と言うか昼に起きた私は、まだよく回っていない頭で瑠奈に問い詰められている。


「れーな、聞いてる?」

「……聞いてる」


 一応聞いてはいる。あんまり話は入ってこないけど、なんとなくは分かった。

 私のスマホを覗いたら、生地の薄い服を着た女の子が写ったアイコンのゲームがあって、浮気だと。……昨日の私の瑠奈への信用を返して欲しい。

 いや、別に覗かれることくらいいいけどさ。……あ、でもゲーム消されたんだっけ……まぁ、入れてから一ヶ月も経ってないゲームだし、別にいいか。謝ってくれたし。


「……取り敢えず言うけど、浮気では無い」

「私に隠れて、あんなの入れてたんだから浮気でしょ」


 可愛いとは思うけど、ゲームの中の女の子だから……少なくとも私は二次元に本気で恋はしない。


「私が好きなのは瑠奈だから」

「う、嘘! 私の事が好きなんだったら、あんなゲーム入れないから!」

「私は恋人ができてもアイドルとかを推すタイプってことでしょ。瑠奈が嫌なら、もうそういうゲームは入れないから」


 別に私はそこまでゲームが好きって訳じゃないしね。瑠奈が消したっていうゲームもほとんどプレイしてなくて、言われて思い出したくらいだ。


「……約束、だから」

「分かった。……今更だけど、よくパスワード分かったね」

「えっ、う、うん」


 灯台もと暗し的な感じで分からないと思ってたのに。

 あれ、なんか瑠奈の反応がおかしい……もしかして重いと思われてる? 確かに、恋人の誕生日をパスワードにするってちょっと重いのかもしれない……


「パスワード変えた方がいい?」


 瑠奈がどう思ってるのか分からなかったので、取り敢えず私はそう聞いた。


「れ、れーながそれでいいなら、そのままでいいよ」

「そう」


 別に重いとは思われてなさそうだった。

 

 私が、朝食……お昼ご飯を食べに、リビングに行こうとしたところでスマホが震えた。……誰かからメッセージが着たんだと思った私は、スマホを開いて確認する。……変な疑いを掛けられないように、瑠奈にも見えるように。


「あ、お母さんからだ」


 わざわざメッセージで言ってくるってことは家に居ないってことか。


「なんてきてたの?」

「……お風呂が壊れたんだって」

「え……」

「だから今日はお風呂屋さんにでも行ってこいって」

「だ、だめ!」


 瑠奈が必死そうな顔をして、そう言った私を止めてきた。


「なんで?」


 私は素直にそう疑問を口にした。


「わ、私以外の人に、れーなの裸を見せるなんて絶対だめ!」

「いや、好きで見せるわけじゃないし、タオルも巻くから」

「それでもだめ! そもそも私以外の人の裸を見るのもだめ!」


 ……もしかして今日はお風呂に入るなって言ってる? あ、でもシャワーは壊れてないのか。だったら、別に大丈夫かな。

 そこまでお風呂に浸かるのが好きなわけじゃないし。


「だから、今日は私の家に泊まりに来てよ」

「え……」

「嫌? それとも、何か用事でもある?」

「いや、普通にいきなり過ぎて迷惑でしょ」


 瑠奈は良くても、瑠奈の親に迷惑がかかっちゃう。


「ちょっと待って。今聞くから」


 瑠奈がスマホを弄って、しばらくすると瑠奈のスマホが震える。

 

「大丈夫だって」

「……いや、でもやっぱり大丈夫かな」

「……なんで?」


 昔は普通に瑠奈の親とも喋れたんだけど、私がひねくれたからなのか、ちょっと話すのが苦手だったりする。

 ただ、それをバカ正直に言うのは、普通に失礼かもだし。


「……迷惑だから」

「ちゃんと今聞いて、大丈夫って返ってきてるから」

「……」


 瑠奈にコミュ障の気持ちを分かれって方が難しいか……それに昔は話せてたんだし。


「じゃあ、お邪魔させてもらおうかな」

「うん! 楽しみ」


 私も瑠奈と一緒にいられること自体は楽しみだよ。

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