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幼馴染に告白された私、私も好きなので好きと言おうとすると振られると思ったみたいで私と死ぬか付き合うか選んでと迫られた  作者: シャルねる
本編

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エイプリルフール

書きたかったので

 今瑠奈は私の家に来ている。なんなら私と一緒に、私の部屋にいる。

 瑠奈は今ベッドに座る私に寄りかかって、嬉しそうにしている。可愛い。


「瑠奈」

「何? れーな」

「嫌い」


 エイプリルフールだし、何が適当に嘘をついてみたかった私は、特に何も考えずにそう、嘘をついた。


「なんで?」


 瑠奈の顔がさっきまで嬉しそうにしてたのが嘘みたいに無表情になっていた。

 それを見て、私は思い出した。……人が喜ぶような嘘はともかく、人が本気で傷つくような嘘はエイプリルフールであっても、言わない方がいいって昔誰かに言われたことを。


「……ごめん、嘘だから」

「嘘? ほんとに?」

「エイプリルフールだから、適当に嘘つこうと思って」

「良かった……」


 瑠奈は安心したのか、さっきまでの表情はなく、普通に私に抱きついてきた。


「私、昨日本で読んだんだけどね、人間って極限状態になると、近くの人を好きになるんだって」

「急に何?」

「つまり監禁したらいいってことだよね」

「……違うと思う」

「れーな、嘘なんだよね?」

「嘘だよ」

「良かった」

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