表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染に告白された私、私も好きなので好きと言おうとすると振られると思ったみたいで私と死ぬか付き合うか選んでと迫られた  作者: シャルねる
本編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/49

ツンデレ?

 朝食を食べて家を出た私たちは手を繋いで学校へ向かった。

 いつも通り、通学路が近くなってきたので、手を離そうとしてるのに、瑠奈が離してくれない。


「瑠奈?」

「このまま、学校行こ?」

「だめだから」

「なんで? もうクラスでも話しちゃったし、一緒に学食にも行ったし、今更だと思うけど」


 そんなこと私だって薄々気がついてるよ。

 瑠奈と登校するのが嫌なわけじゃない。でも……


「……手は離して」


 これは譲れない。

 幼馴染なんだし、一緒に登校してくることはあっても、手を繋いでくることなんて普通は無い。


「……分かった」


 瑠奈はそう言って手を離してくれた。


「手を離したからって近づいてこないでね」

「……はい」


 先に言っておいて良かった。絶対近づこうとしてたでしょ。

 

 私たちは猛烈な視線を浴びながら学校に着いた。瑠奈に向けてた視線なんだろうけど、私にもなんだアイツはみたいな視線が向けられてた気がする。

 そんなネガティブな考えをしていると、教室に着いた。

 そこでは流石にいつも通り瑠奈と別れて、私は既に座っている美菜璃の姿を確認しながら自分の席に座った。


「おはよう」

「おはよ」

「昨日はありがとうね」

「……ん」


 美菜璃と挨拶をし、また昨日の事でお礼を言われた。

 いつも思うけど、ありがとうって言われた時の返事の仕方を誰か教えて欲しい。


「そういえばだけど、明日席替えなんだって」

「そうなんだ」

「えっ、反応薄くない?」

「普通でしょ」


 逆にどんな反応をすればいいのか。


「えー、私と離れるの嫌だー、とかあるじゃん」

「窓際じゃなくなるのは嫌かな」

「私と離れるかもしれないのは?」

「……普通」


 ほんとはちょっとだけ嫌だけど、それを正直に言うと面倒くさそうだから言わない。


「ほんとは嫌なくせに。鈴々菜はツンデレだからなぁ」


 ツンデレって……私がいつ美菜璃にデレたことがあるというのか。


「……知らない人よりは知ってる人の方がマシではある」

「素直に私と離れたくないって言えばいいのに」


 ……まぁ、美菜璃か瑠奈のどっちかが近くに来て欲しいなとは思う。

 美菜璃はホームルームが始まるからと前を向いた。

 私は、また変な誤解をされてないか一応チラッと瑠奈の方を見たけど、今回は大丈夫そうだった。

 




 そしてあっという間にお昼休憩の時間になった。

 瑠奈は今日のお昼ご飯どうするんだろ。私の家に泊まったんだから、弁当とか持ってるわけないと思うし、学食かな。


「れーな、一緒に食べよ」

「……美菜璃、いい?」


 私が美菜璃に確認を取ると、瑠奈は私から見ると、少し不機嫌になっていた。

 いや、仕方ないでしょ。瑠奈の美菜璃への態度悪いし、美菜璃が嫌なんだったら、私は美菜璃と二人で食べる。瑠奈は別に私たちと食べなくても、一緒に食べる相手が居るだろうけど、私たちには居ないんだよ。


「いいよ」


 だからこそ確認を取ったんだけど、美菜璃のメンタルが強すぎる。正直私が美菜璃の立場だったら絶対嫌なんだけど。自分のことを嫌ってる人と食べようとは、普通思わない。

 美菜璃の顔を見るけど、特に無理をしているような感じでは無いので、そのまま三人で食堂に向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ