継続
「これで、だいたい話はまとまったね。」
「じゃあ、最後に。君の執事君を呼んできてくれる?」
「アルを?」
「うん、お願い。」
「?うん、わかった。」
話もまとまったしお開きかと思ったらジェリーがアルを呼べと言う。
理由はわからないけど何か用があるのかな。
「アル、いる?」
「はい、こちらに。」
「入ってきてくれる?なんかジェリーが用があるみたい。」
「かしこまりました。」
アルと一緒にまた部屋に入っていく。
「ん、ありがとうレニー。はい、レニーはここ座って。」
ジェリーに言われて隣に腰掛けようとすると、
「別にお前の隣じゃなくたって座れる。ほら、おいでレニー。」
ヴィンスが自分の隣を手でぽんぽんしながら言う。
「君の隣じゃなくたって座れるでしょ。」
あ〜これ埒があかないやつかも
「さっきはジェリーの隣座ったから今度はヴィンスの隣座るね?」
「あぁ、おいでレニー」
「レニーが言うなら譲るしかないよね〜」
まるで小ちゃい子がおもちゃ取り合ってるみたい。諌め方もなんだか幼児科の先生みたいだったな。なんて考えていると、
「さてと、執事君。」
ジェリーが一息ついてからアルに向き合う。
「はい。」
静かに答えるアル。なんだか緊張感漂う。
「なんで呼ばれたかわかるんだろ?」
「はい。」
「そ。どうする?自分で説明する?」
「はい。」
「ん。」
何が何だかさっぱりわからないけどジェリーがこっちを向いた。
「レニー。さっきまでの話、実はあれで終わりじゃないんだよ。」
「え?」
「続きを君の執事君が話してくれるらしいから聞いてあげて?」
「続き……」
「もしかして、ヴィンスも知ってることなの?」
隣を見ながら問うと
「いえ、レオナルド様。私の独断で行ったことです。旦那様がご存知のはずがありません。」
すっとよく通る聞き慣れたアルの声がした。
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