何が人生やり直せるだ
30歳までなら人生やり直せるなんてのは妄言だ。
その言葉を信じて29歳の時人生をやり直そうと思ったりもしたけど何にもやり直せなかった。自分が生きていく場所がどこにもないと改めて知っただけだった。人生がより悪くなった、より終わっただけだった。まぁ、お陰で今まで曖昧でぼんやりとしていた自殺までのリミットが可視化されたからまぁ、それも必然だったんだろう。自分の人生を知った。30歳からやり直せる人はもともとやり直す必要のない人だけなんだよ。終わってない一部の人間だけなんだよ。30歳からやり直せる人は大勢いる中の一握りだけ。ロックスターやハリウッド俳優のようなもんか。多分30歳からやり直せた人が一人いて、その下にはやり直せなかった人の死体が何百何千と転がってるのだろう。そしてやり直せなかった人は何も言わず、何の声も出せず、何も言ってもどこにも届かず、空を切って虚しく落ちていくんだろう。その人の人生と共に。そして世の中には30歳までなら人生やり直せるという声だけが命と共に生き残る。簡単な話だ。死人に口なし。だからこの文章も誰の目にも届かず誰にも見向きもされず地面のシミみたいにインターネットに何の価値もないものとして存在だけするんだろう。存在する意味もないのに。俺の人生と一緒だな。誰も寄らず意味もなくただうだうだとしただけのモノ。俺は俺を産んだ奴を心底ぶち殺したいほど憎んでいるが、この文章もこんな駄文を書いた俺を憎むのかなぁ。どうせ書かれるなら人の目に触れる美しく意味のある文章にされたかっただろうに。人間は自分で死ねるがネットに書かれた文章なんて自ら消滅する事もできないもんなぁ。それをわかっていて無責任にこんな文章を残すだなんて。そう思うと俺も俺を産んだあのゴミカスと同じなんだな。死ななくちゃ、生きてていい訳がない。まぁ罪悪感を自覚し、自ら死ぬだけあいつよりマシだろ。俺もあいつが絶望にまみれて死んでくれたら心底嬉しいもんな。だからまぁこの文章よ、お前を生んだ奴は長い間絶望にまみれちゃんと自らで苦しい思いをして死んだと、そう思って少しは気をおさめてくれ。まぁ知らねーわ勝手に死んでろとしか思わんだろうけどな。けど、ちゃんと自分で死ねる奴だったという事実だけは残しておくわ。それしかできん。それしかできねー奴はハナから文章なんて書くなよ。