人物・時代設定紹介
登場人物と時代設定について簡潔にまとめてみました!
【時代】
日本神話などに見られる神々と人間が同じ地を踏んでいた時代。
第十二代景行天皇の治世。
景行天皇……豊葦原(日本)を平定するため、息子のヤマトタケルにまつろわぬ者たち(当時の在地豪族)の征伐を命ずる。
まつろわぬ民……大和朝廷成立以前、九州や東北地方に住んでいたとされる朝廷に敵対した人々。他には土蜘蛛などと呼ばれる。
豪族……国家や諸侯などの広域政権の領域の内部に存在し、ある地方において多くの土地や財産や私兵を持ち一定の地域的支配権を持つ一族のこと(Wikipediaより)
ヤマトタケル東征……古代日本の皇族・倭建命が景行天皇より「東方十二国(東北地方諸国)を征服せよ」との命を受け、東国のまつろわぬ民を征伐したとされる伝説。東征の前に、九州や出雲(島根県)を征服する西征を行なっている。
この話は尾張国(愛知県西部)を抜けた東征軍が相模国(神奈川県)に入り、そこから走水海(東京湾・浦賀水道)を通り上総国(千葉県北部)へ渡ろうとしている場面である。
この頃は一夫多妻制が一般的であった。
【主人公】
建速波限彦……参河国(現在の愛知県東部)西部を支配していた豪族の首長。ヤマトタケル征西の際、その腕と人格を買われ副将軍を務めることになった。
豊和加郎孁媛を妻に持つ。
タケイナダとは親友。
【ヒロイン】
豊和加郎孁媛……元は襲国(現在の九州南部といわれている)首長の娘であったが、西征によりヤマトタケル軍に征伐された際、平定を穏便に済ませるために紆余曲折ありナギサヒコに娶られた。
タマヒメとは親友。
【その他の登場人物】
女委邑日女……相模国(現在の神奈川県)の娘で、戦に巻き込まれ殺されそうになったところをナギサヒコに助けられる。
建稲種命……尾張国知多半島(現在の愛知県西部)の師崎に館を構える、二代目尾張国造。ヤマトタケル東征軍の副将軍の一人で、水軍を率いた。
玉姫命を妃に持つ。
ナギサヒコとは親友。
玉姫命……尾張国北部の在地豪族の娘で、人ではなく女神。
妹に玉日女命を持つ。
イラツメとは親友。