大人の女子会 1
マオが3日に1回だけ大人に戻れること、そして異世界の女神の分身もこちらに滞在するということは、彼女達に関わりのあるくじよじメンバーに知らされた。
それを聞いて黙っていなかったのは大先輩の2人であった。
「マオちゃんの大人版って前に飲酒配信で使ったユウちゃんが書いた絵にそっくりなのよね?」
「うむ、あれは良くできておったのう。
それで何故妾の右腕を掴むのじゃ?」
「それなら問題ありませんわね。
さぁ、マオちゃん。
早速大人になりましょうか?」
「何が問題ないのか聞かせてくれぬか?
そして何故妾の左腕を持つのじゃ?」
「あらあら、私もマオ先輩の大人な姿見てみたいわぁ」
「蝶子さんまで何故いるのじゃ?
そして、後ろで姫花が恨めしそうな目で見ておるが・・・」
マオの言う通りに蝶子の後ろでは姫花が何な言いたげな瞳でこちらを見ていた。
「いいですよ〜蝶子さんが姫花置いて遊びに行くからっていじけてないんて無いんですから!」
「あらあら、この子ったら・・・ちゃんと帰ってきたら相手をしてあげるから大人しく待っててちょうだい」
蝶子が姫花の頭を撫でながら諭すと彼女はふくれっ面になりながらも
「分かった、待ってるね」
と頷いた。
「ほら、マオちゃん。
姫花ちゃんの機嫌もどこまで保つか分からないんだから、ちゃっちゃっと変身する」
「早うしんしゃい」
両腕をガッツリとロックされているマオに選択肢は無かった。
「仕方ないのう・・・これでどうじゃ?」
マオの身体が光り現れたのは絶世の美女であった。
「あら、いいじゃない。
これなら問題なしね」
「蝶子さん、例の物を」
「はい、これプレゼントですよ」
修羅に促されて持ってきたのは大人の用の服であった。
現在のマオは魔王のローブ姿なのでこれを着ろということなのだろう。
「分かったのじゃ。
大人しく着るから手を離してくれんかのう」
マオに言われた2人は大人しく手を離す。
マオもそれでどうする訳でもなく大人しく服を着替え始めた。
「え?マオさん、ここで着替えるんですか?」
その様子に姫花が慌てるが周りは一切気にしてない。
「女子しかおらんのじゃから構うことはないじゃろう」
「里中社長がいますけど・・・」
「私はそっちに顔を向けないから気にしなくていいわよ」
「問題ないじゃろう。
社長に見られてもどうとも思わぬしのう」
「今更よね」
「今更ですわね」
マオの言葉にアマと修羅も同意する。
「私も・・・」
「蝶子さんは絶対ダメですからね!」
「はぁい」
蝶子もそれに同意しようとするが姫花が食い気味に止めた。
「それで一体何をしに行くのか説明してくれぬかのう?」
マオが問いかけるとアマは自信満々に答える。
「今から大人の女性4人で飲みに行くわよ!!」