カフェ・ランチ 〜ユウさん来店 後編〜
「勇者の活動・・・うーん、元々僕は勇者として育てられて時が来たから旅立てって王様に言われて魔王討伐の旅に出たんだよね。
それで各地で暴れている魔物の被害なんかを解決してたんだよ」
「なるほど〜某RPGに似てる感じやね」
「そうなんだけど、後々マオから聞いた話では魔物の被害って魔族は関係してなかったんだよ。
ぶっちゃけ動物の被害と変わらないって話だよね。
だから魔国には責任がないって」
「うん?どういうことや?」
「うーんと、人の国と魔族の国を日本と別の国置き換えてみたらいいんじゃないかな?
この場合は日本でイノシシとかクマの被害があったのを他国のせいにしてるっていうと分かりやすいかなって思う」
・ああ、なるほど
・確かにそれはただの因縁だわ
「なるほどな〜そりゃ分かりやすいですわ。
他に魔族の被害とか無かったんでっか?」
「元々マオは人間の国を支配するつもりなんて無かったからね。
他の国の大臣が魔族に操られて暴虐非道の限りを尽くしていたって話もあったけど、これも後でマオに聞いたら自分の不祥事を魔族に押し付けただけみたい。
結局、マオが統治してから豊かになった魔国の領土が欲しかったみたいだね」
「はぁ〜ホンマに怖いのは人間やったっちゅう話や。
でも、そんな今までの考え方とまるっきり違う事をよく受け入れられたね。
疑っても良さそうなもんやけど」
「この話を聞いたのは次元の隙間に閉じ込められていた時だったからね。
話をする時間は無限に近いくらいあったんだよ。
それにマオは一から順序立てて分かりやすく教えてくれたからね。
魔王は悪だから倒してこいって僕をけしかけた王様よりも信頼できるってものさ」
・まだ言葉に棘があるな
・人間側がクソすぎる
・やはり人間は悪・・・
「なるほどな〜確かに理由も分からんと命令してくるだけの奴よりも筋道立てて納得のいく答えを出してくれる人の方が信頼できるし頼りにもなるっちゅうわけや。
ほんまあれやな。
二人がこっちの世界に来れて良かったわ。
おじさん、安心したで」
「僕たちもこの世界に来られて良かったと思うし、受け入れてくれてみんなに感謝しているよ。
だから恩返しも兼ねてこの仕事を頑張りたいと思うし、みんなが喜んでくれる事を精一杯やりたいかなって思ってる」
・こっちに来てくれてありがとう
・応援してるよ!
・これからも頑張って
「なんかええ話になったところでええ時間になってもうたな。
最後に告知などがあれば是非しっていってください」
「あ、はーい。
昨日、今日と出演した僕たちユウマオコンビに加えてランチさんへの高評価やチャンネル登録よろしくお願いします!」
「ウチんとこの宣伝までしてしてくれるとはありがたい話やで。
2人のチャンネルは概要欄に貼ってあるからよく確認してーや。
それじゃ、最後はさいならで終わってるんで続いてもらってええやろか?」
「もちろんだよ!」
「ほな、いくで〜」
『さいなら〜』
・さいなら
・さいなら
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