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#勇者の挑戦 〜シルクロードを巡る〜

クソゲー回

「おはユウ〜今日はマオが出掛けてるから単独で配信だよ」


・おはユウ

・おはユウ

・おはユウ


「それで、また社長のコレクションから面白いものないかって探したらRPGがあったんでこれの配信をします。

何でもシルクロードを巡って商売をしながら旅をするゲームなんだって。

これをやれば勇者ではない人たちの生き様が見えてくるからおすすめだとか」


・またよく分からんゲームを

・ああ、あのクソゲーですな

・前回のラリーゲームは超えれんでしょ


「早速やってみようかな。

えーっと何かよく分からないアイテム売ってるところが多いなぁ。

とりあえず武器を買うかな。

あ、装備したらHPが上がったね」


・装備でHP上がるのか

・レベルが無い気が・・・


「えーっと、何々?

交易品はその場所と同じ値段で買い取ってくれる上に街ごとに値段が違うんだ。

あー、つまり街ごとの相場を調べて安い街で買って高い街で売ればいいってことかな?」


・そうそう

・当ってる

・あれ?割と面白そうでは?


「とりあえず今の相場を調べておこうかな。

スマホでカシャっと・・・これ当時の人たちは紙とかに書いてたの?」


・うむ

・せやな

・手書きのマップとかあったよな


「で、外に出たけど早速戦闘だね。

対して強くは無いかなぁ。

ん?お金とか入らないんだ。

あ、でも何か手に入ったポイントが経験値なのかな?」


・ちがうんだな

・レベルはない

・商人だから強くならない


「え?このゲームレベルないの?

本当だ・・・最初に装備手に入れた時にHP上がってたよね?

え?そういうこと?」


・しょうゆうこと

・戦闘にあまり意味はない

・面倒なら逃げたほうがいい


「うわ〜早速勇者時代の冒険と違うんだけど。

後は水ゲージなんてあるね。

説明書はっと。

・・・無くなると即死とかじゃないけどダメージは食らうのね」


・そうそう

・行商頑張れ!


「よーし、やるぞーーー!!」



・・・数時間後、


「ただいまなのじゃ」


「あ、マオーーー!!」


「な、何じゃ。

何があったのじゃ!」


・マオちゃん帰ってきた

・思いっきり慰めてやってくれ

・辛いわ


「・・・ふむふむ、つまり高級な品を沢山持って魔法の絨毯に乗って移動したら事故にあってアイテムが全部消し飛んだと。

そして、前にセーブした所に戻ろうと一回消したら上手く点かずにガチャガチャやって起動したらセーブデータが全て無くなっておったと」


「ううう・・・そうなんだよぉ。

このゲーム辛すぎてもう一回やる気力ないよ」


「よしよし。

しかし、事故で荷物が無くなるとは。

戦闘の意味もないしと商人という観点では良く出来ておるのう。

この世界と違って行商とは常に命がけじゃからのう」


・たしかに

・ありがたい存在だよな

・ライフラインなんだよな


「うん、確かにそうだね。

僕が旅していた裏ではあんなに苦労していた人がいたのかと思い知らされたよ」


「妾もじゃよ。

もっと行商人を守る制度を立ち上げるべきじゃったか」


「うん、この世界に来て色々と勉強したからそれは思うね。

お金も品物もあちこちを行き来することで活性化していくんだって。

街道の整備とか警備にもっと力を入れてもいいんじゃないかなって今なら思うよ」


「うむ、そうじゃな。

それではユウが元気になるように今日は妾がカレーを作ってあげるのじゃ!」


「わーい、マオのカレー大好きだよ。

それじゃ、キリが良いってのはおかしいけど丁度良い時間だし今日はここまでにするね。

チャンネル登録と高評価良ければお願い!

じゃあ、おつかれ〜」


・おつかれ〜

・おつカレー

・おつカレー



・・・余談ではあるが、この配信が異世界に流れてから人間と魔族の双方で交易を強化する法案が可決されたという。

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