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巫女の置き土産 1

「今日は皆と飲んでくるので帰るのが遅くなるのじゃ。

待ってなくて良いので好きな時に寝ていて良いぞ」


「うん、いってらっしゃい。

楽しんできてね」


大人組と飲み会に行くというらしいマオは、久しぶりに大人の姿になって出かけていった。


ユウはその後ろ姿を見送ってから自室に戻る。


「うーん、久しぶりに部屋に一人だなぁ……何しよっか」


棚に目をやると配信で行うか悩んでいる積みゲー達が見える。


ふと気になってその辺りを漁ってみる。


すると、棚の奥に隠れていた何かに引っかかって落としてしまった。


「あちゃ〜やっちゃったなぁ……って、これ?」


落ちてきたのはユウが買ったものではないソフトであった。


見覚えのないパッケージを開けると中には持ち主らしき人物の手紙が添えてある。


「ユウちゃん、これオススメだから好き嫌いせずにやってみてね……って、これ置いていったのは巫女先輩でしょ」


それはパソコン用のゲームでパッケージの裏ニ載っている画像からアダルトなゲームだということが分かった。


しかし、イラストは随分と古めかしくていつの時代のものかいまいち分からない。


気になったユウがタイトルを検索すると2000年発売のゲームであり、コンシューマーとしても移植されている事が分かる。


「へぇ〜本当に結構面白そう。

というか、タイトルはどう読むのか分からなかったけど、こんな風に読むのか」


クイズ番組で何と読むでしょうと出題されたら9割以上の人が、不正解になりそうなタイトルである。


そんなタイトルのゲームを手に取ると自身のPCに挿れてインストールしていく。


「やっぱり軽いなぁ……でも、この容量でこれだけ評価高いゲーム作れるんだから、容量がデカけりゃ良いってもんじゃないって証明されてるよね」


インストールを終えたゲームを起動する。


オープニングを終えて自由行動が出来るようになったので街を回ってみる。


「うわぁ……広すぎない?

何処に何があるか把握できないな」


主人公がいた宿屋に主要な店は揃っているものの、その辺りは街の一角でしかなく、住宅街やスラム街、金持ちの屋敷に孤児院など様々な場所がある。


更にこの時点でも様々なサブクエストが発生しており、骨太な雰囲気を漂わせていた。


「これでスラハク系のアクションRPGって言うんだから完全に僕の好みじゃん。

巫女先輩、中々なセンスしてるなぁ」


そう言いながらダンジョンに潜っていくユウ。


この時の彼女は油断していたのだ……このゲームが恐ろしいほどの沼要素を秘めたものであると言うことに気付かずに。

このヒントで何のゲームか分かる人いたら褒めましょう!

すごい!!

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