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#変身談義 2

「変身ヒーロー物が流行った原因としては、何処にでもいる一般人が不思議な力でヒーローになるというシチュエーションだったからだと思います。

自分に照らし合わせて憧れを抱くわけですね」


「うーん、そういうものなの?」


「妾たちはアクションの良さや衣装の良さで盛り上がっておるのじゃがのう」


「あら……そういう事ですか。

お二人は元々勇者と魔王という立場ですから私達側の気持ちは分からないのかも知れませんね。

恐らく、そちらの世界の村人達は貴方達2人に憧れてなりたいと思う者もいるでしょうから、この件に関してはお二人は一般人とは違う高みから物を見ていると言えるかもしれませんね」


・なるほど

・そう言えば勇者と魔王だもんな


「勇者なんかに憧れるかなぁ?

ロクなもんじゃないよ」


「魔王も同じじゃな。

今はその肩書きが無くなって肩の荷が降りた気がしておるわ」


「その意見が高みからの発言なんですけどね。

そこは置いておくとして、自分に照らし合わせてヒーローになった気分になり、勧善懲悪でストレス発散というのが楽しいと思いますよ」


・分かる

・最後に勝つの良いよね


「なるほどね」


「これも一種の変身物と言えますが必殺仕事人はご存知ですか?」


「もちろん!

コメディとシリアスが上手く混ざった傑作だよね」


「毎回ラストの暗殺シーンも実に秀逸であるからのう」


・名作

・面白いよね


「この必殺仕事人が流行ったのは、先程の変身願望と時代が上手く噛み合ったからと言われていますね」


「どういう事なのじゃ?」


「この時期は景気も良くなくて鬱屈とした空気が世間を包んでいたそうです。

そんな中でこの世を悪くしている連中を悉く暗殺していく集団。

いつか自分の周りのクソ上司を倒して欲しい……そんな風に置き換えて観ていたという話もありますよ」


・クソ上司w

・分かりみが深すぎる


「今の自分の状況と当てはめて、それが解決されることを願ってたって事なんだ」


「自己投影、憧れ、現実逃避など様々な理由で視聴しているファンがいるという事なのじゃな」


「純粋にアニメが好きというパターンもあると思いますけどね。

私は可愛い女の子が可愛い格好をしているだけで好きですけど」


「でも、そういうヒロインがやられちゃうのも好きなんでしょ?」


「あ、その話しますか?

私は全然構いませんよ」


・うっきうきで草

・エンジンかかったな


「したくてたまらんと言った感じではないか。

まぁ、ここまで付き合ってくれたお礼に、今度は妾達が付き合う番じゃな」


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