#庭で浪漫を感じるTRPG 3
「よっしゃ、次は俺の番やね。
って、始める前に一つ聞いてもええか?」
「何でしょうか?」
「2話が隣り合ってるって話やったやん?
現状、太宰府天満宮の隣の庭に行くことになってるんやけど、俺らバスで福岡まで行くんか?」
・そうだった!
・初手太宰府天満宮は草
「それは自由ですね。
そのままバスで福岡まで来た事にしてもいいですし、今からランチさんの行く庭の隣に太宰府が移転してきたでもいいです。
言い方は悪いですが、このゲームは言ったもの勝ちですよ」
・自由すぎる
・何でもありか
「それなら問題ないか……ほな、始めるで。
みんな、えろう長いことバスに乗ってもらってすんまへん。
太宰府天満宮っぽい庭に行く予定が、運転手が勘違いしてホンマに福岡に来てしまったようですわ。
……え?配信の予定があるのに困る?
ほな、バスの中で配信したらええやんけ」
「上手いこと設定を取り入れたみたいですね、流石です」
「言葉が澱みなく出てくるあたり流石じゃのう」
「ええですわ〜」
・出だし好調だな
・流石おしゃべりモンスター
「そや!着いたのが夜中になってしもうたから太宰府天満宮には入られへんけど、その横に丁度良い庭があるで。
せっかくならここで皆で配信したらええやんか?
なに?身バレが怖い?
こんだけ真っ暗で誰も居らへんから大丈夫やろ。
ジュン、こういう操作はお前が詳しいんやからセッティング頼むで。
年少組は……なんや寝とるんかいな。
配信時間まではじっくり寝かしといてやろうやないか。
バランさん、どこに行きはるんでっか?
え?酒が無くなったから買ってくる。
しゃーないでんな。
ほな、ウチらの分も頼みまっせ。
折角やから酒盛り配信といこうやないですか」
「ここまで怒涛のペースで話し続けてますね」
「これは良い見本じゃな」
「ええですわ〜」
・喋りが止まらん
・つっかえないな
「バランさん、意外と早かったですね。
え?近所の人がお酒を分けてくれた?
ツマミになるものまでくれるなんて親切な人もいたもんやな。
ジュンも配信の用意が整ったみたいやな。
ほな、年少組を起こして……ほれほれ。
今から楽しい配信の時間やで。
そうや、この立派な庭を見ながら皆で配信するんや。
楽しそうやろ〜そうやろ、そうやろ!
ほな枠を立ててゲリラ告知してっと……では、早速始めるで!
せーのでスタートやからな……せーの!
はい、皆さんこんばんわ〜!
って、所でどうや?
良い時間やったんやないか?」
「えーっと、時間は……惜しい!
3分を少し過ぎていますね。
しかし、初参戦で時間を過ぎるくらいに喋るとは素晴らしいでしょう」
「体験したから分かるのじゃが本当に凄いのう……末恐ろしいわ」
「ええですわ〜」
・このルールで3分過ぎるとか化け物かよ
・地獄が地獄にならなかったな
「これは長の地位も危ないのではないでしょうか?」
「いや、出来れば返上したいんだけど」
「ここから王座をどう守っていくのか!
最後はいよいよ長の出番です!!」
・長の実力は一体?
・これは期待