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音楽祭の打ち上げ 3

「なんかあっち側騒がしくない?」


「チラッと聞こえてきたが唯姉の結婚話をしているらしいのう」


「あ〜僕達以外には知らなかったんだっけ?

社長も遂に話す気になったんだ」


「このイベントの成功の機会にと言った所であろうな」


ユウとマオの周りには常に人がいたのだが、丁度いなくなって2人になったところであった。


だが、間を置かずにすぐに次の団体はやってくる。


「ユウ先輩、マオ先輩、お疲れ様です!」


「ライブ大成功だったね」


「ほんま楽しかったね〜」


現れたのは3Dを持っているメンバーの中では最も新人である、メル、モニカ、バスであった。


「3人ともおつかれ〜!

あ、今日はお酒なんだ」


「バスは人間じゃないから問題ないですけど、私とモニカは未成年設定ですからね。

こういう場面でないと中々飲みづらいので頂いてます」


「そう言った点ではお店で打ち上げじゃなくて助かってます。

……考えてみれば貸切にでもしない限りこう言った話を外でするのって危ないのか」


「ウチら意外と特徴的な声してるからバレそうやもんね。

でも、それを考えたらユウはんとマオはんなんて側と中身の見た目一緒やん?

それでよおバレへんね」


バスは上に大きく釣られた音楽祭のポスターと見比べる。


マオは不可視の魔法で角と尻尾を隠しているが、それ以外の見た目は全く同じ。


ユウに至ってはバーチャルの中から抜け出してきたようであった。


「ああ、僕達2人は認識障害のプロテクトが張られてるから見た目でバレる事は無いよ」


「昔やらかした浮気夫の迷惑代として頂いたものじゃな」


その言葉を聞いた3人は顔を見合わせて巫女達の方の一角を見る。


「あの〜それってあの区画の方々の関係者でしょうか?」


「そんな人知超えた力って言ったら……ねぇ?」


「ほんま羨ましいわぁ」


「大きく分けるとあの区画の人達だけど日本の神様じゃ無いんだよね」


「しょっちゅう下界に降りては悪さをしようとするので困っているらしいのう」


2人の言葉にメルとモニカはハテナ顔であったが、バスだけはピンと来たらしい。


「ああ、あの浮気する度に星座になってるお人やね」


「え、誰?」


「なんか聞いたことがあるような」


「あんな〜」


まだ答えが分からない2人にボソボソと耳打ちするバス。


「え?それってめちゃくちゃ凄い神様では?」


「私、パズルRPGのソシャゲでよく使ってたわ」


「そうそう、そのお人やねん。

いや〜今いる神さん達も凄いけど、最高神とも知り合いなんて2人ともどんだけって話やん。

ほんまおもろいわ〜」


「僕達自体がこの世界ではイレギュラーみたいなものだからね」


「じゃが、ここを故郷として骨を埋めるつもりじゃから今後ともよろしく頼むぞ」


「こちらこそ、これからもよろしくお願いします」


「頼りにしてますよ」


「2人に知り合えたのが一番ラッキーやからね。

これからもよろしゅう」


こうして各々がわいわいと楽しみながら、宴の時間は過ぎ去っていくのであった。

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