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太古のオンラインゲーム 1 

2023/06/15 誤字報告受け付けました。

いつもありがとうございます。

ユウとマオが訪れたのはくじよじ本社にある一室。


ここには社長である里中の私物のゲームなどが多数保管されているのだが、レトロゲームばかりであるのでユウ以外からは見向きもされていない部屋である。


勿論興味を持つライバーは他にもいるのだが、全員が全員、本社に近い場所に住んでいるわけでは無い。


中には巫女のように他県に住んでいる者も少なくないのだ。


そんな事もあり、ユウと付き添いのマオぐらいしかこの部屋の探索はしないのだが、その日ユウはゲームとは別のものを見つけた。


「あれ、これ何だろう?

ハガキだけど何か色々とデータが書いてあるね」


「ふむ……戦果などが書いてあるようじゃが、情報の殆どが数字ばかりじゃのう。

妾も気になるので社長に持って行ってみるかのう」


こうして倉庫を出た2人は里中の元にハガキを持っていくと、彼は懐かしそうにそれを受け取った。


「あら〜懐かしいわね」


「これっていったい何なの?

何かのゲームをやっている感じはするけど」


「そうねぇ……今風に言うとオンラインゲームかしら?

まだインターネットが普及する前の太古のオンラインゲームね」


「何だか気になる話じゃのう。

説明してもらっても良いか?」


「ええ、いいわよ。

でも、この話を説明するにはこのゲームのルールが載っていた本も必要ね。

ちょっと探して来るわ」


「あ、じゃあ僕たちも行くよ」


こうして3人で再び倉庫に行って中を漁ると程なくして里中は目的の本を見つけた。


「これは月が書いてあるので月刊誌かのう?」


「ええ、そうよ。

カードゲーム専門誌で後はフィギュアやプラモデルの情報が載っている雑誌。

その巻末にこのゲームのルールが書いてあるコーナーがあったのよ」


懐かしそうにパラパラと捲ると、そこには未だに人気のあるカードゲームの情報が幾つも載っていた。


そして、巻末の方には里中の話していたゲームコーナーが見つかる。


「ふむ、戦場が書いてあるのう……これは先月の結果と書いてあるが?


「そうよ〜毎月決まった戦場があって、このハガキを送って参加するのよ。

ハガキは往復になっているから半月以上後に返ってくるの。

それで、そのハガキに書いてある情報と照らしあわせて自分がどの戦場でどれだけの戦果を挙げたのか知る事が出来るのよ」


「なるほど〜ハガキを送った人達全員が同じ戦場で戦っているって訳なんだ。

確かにこれは原始的だけどオンラインゲームって言えるね」


「折角だから始めてから終わるまでの流れを説明してあげましょう。

事務所でお茶でも飲みながらゆっくりと、ね」


そう言ってウインクする里中に賛同した2人は事務者で寛ぎながら彼の思い出話を聞くことにした。

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