#500回記念の振り返り配信 1
500話記念&PV120万突破記念配信
いつも応援ありがとうございます。
「こんユウ!」
「こんマオなのじゃ」
・こんユウ〜
・こんマオ
・こんユウマオ
「改めて自己紹介するよ。
異世界からやってきた元勇者で現職はくじよじ所属の田中ユウだよ」
「いきなり真面目に自己紹介してどうしたのじゃ?
今日は何かあったかの?
実は今日のコラボ内容も詳しく聞いておらぬのじゃが……」
「う〜んと……僕にもよく分かってないんだけどね。
今日は何かの記念らしいんだよ。
それで今までの振り返りを行う配信をしなさいって言われて」
・どういうこと?
・何かあったっけ???
「要領を得ぬ話じゃな。
そもそも誰に言われたのじゃ?」
「いや、そう言われても分かんないんだけど……参考資料とかは机に置いてあるし。
それにマオもそういう気分になってきるんじゃないの?」
「むむむ……言われてみれば何か今回大きな節目を迎えた気がしてきたのう。
これは妾もしっかりと挨拶をしたほうが良さそうじゃ。
同じく異世界から来た元魔王にして、くじよじ所属の田中マオじゃよ」
・自分も何か記念日な気がしてきた
・確かに……何かめでたい事が二重で起こっているような気がする
「そういう訳で今までのことを振り返っていくけど……僕たちって勇者と魔王の肩書通りに最初は仲良くなかった訳だよね」
「ユウは人の国の代表で妾は魔の国の代表。
二つの国は戦争状態であり、当然妾達は戦う運命にあった訳じゃ」
「この世界に来て知ったRPGではお決まりの展開だけどね。
でも、色んな作品にある結末と僕たちの戦いの結末はちょっと違ったんだよ」
「妾達の戦いで次元の壁に穴が空いてそこに二人とも吸い込まれてしまったのじゃな。
時間の概念もなく当てもない空間。
一人で過ごすには気が狂うような場所を当てもなく彷徨うのは辛すぎる。
こういった理由から妾達は和解して共に行動を始めた訳じゃ」
・そういえばそんな話だった
・壮絶な過去だよね
「時間の概念が無いせいか歳も取らない空間で過ごすうちに僕達は互いの誤解を解いて本当の意味で仲良くなったんだよ。
まぁ、互いの誤解って言うよりは僕が一方的にマオを悪い奴だと勘違いしてたって話だけど」
「そうして次元の狭間を彷徨い続けている内に亀裂を見つけた妾達はそこがどこに通じておるか分からぬが、ここを彷徨い続けるよりはマシだと飛び込んだ訳じゃ」
「その繋がってた先ってのが、今更過ぎるけどこの世界だった訳だよ。
そこで最初に出会ったのがくじよじの社長だったんだよね」
「妾達の話を聞いた社長は疑うことなく信じて、この世界で生きていくなら自分の仕事を手伝ってみないかと誘われた訳じゃな」
・何度聞いても社長の行動力すげぇ
・よく信じたよな
「こうして僕達はバーチャルの世界で配信活動を始めましたっていう説明をした所で今までの配信を振り返ってみようか」
「因みにこの時はまだ田中という苗字が無い、ただのユウとマオじゃったんじゃよ」
・そう言えばそうだった
・懐かしい話だ




