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絶景と美味しい料理

浅草寺を後にした2人は予め予約していたレストランに向かう。


とあるホテルにあるレストランのビュッフェ……そこが2人の目的地であった。


スカイツリーや浅草寺を見渡せる景観が売りのそのホテルでは、当然の事ながらレストランも景色の良さを全面に押し出して売り出していた。


ビュッフェならば作法は関係なく、好きなものを好きなだけ食べられるだろうと言う事で予約したのだが……


「2人で一万のう。

中々の値段じゃわい」


「一流ホテルのレストランともなればランチでこの値段は安い方だよ。

景色代も加算されてると思わなくちゃ」


「それもそうじゃな」


2人がエレベーターを降りて店内に近付くと案内の係員が近付いてきた。


「いらっしゃいませ。

ご予約はされていますでしょうか?」


「田中2名で予約したけど大丈夫かな?」


「田中様ですね。

お席にご案内致します」


店員の案内で2人は店内に足を踏み入れたのだが、すぐに最高の景色が2人を出迎えた。


「おお〜これは絶景だね」


「実に良い景色じゃな。

これはお金を払うだけの価値があるのう」


「こちらが席でございます。

それではシステムの説明をさせていただきますね」


そう言って案内をしてくれた店員がシステムの説明をしてくれる。


時間は90分で基本は食べ放題であるが寿司と天麩羅だけは専用の券による一回の交換。


お代わりが欲しい場合はそれのみ有料である事と言った内容であった。


それらを了承して早速料理を取りに行く2人。


和、洋、中のコーナーに加えてデザートコーナーにも盛りだくさんの料理が置かれており、あらゆる人が満足できるように配置されている。


「とりあえず券は後回しにして取れるものを取ってこようかな」


「妾は天麩羅を食べてみるのじゃ」


2人は各々が好きな場所に向かい、数分後に料理を持って戻ってきた。


ユウはピザやグラタン、鶏肉の料理といった洋食をメインに。


マオは天麩羅を始めとして味比べとして生姜の乗った和の豆腐とオリーブオイルの乗った豆腐を持ってきていた。


「うーん、美味しい!

いろんな料理が味わえるのがビュッフェの魅力だよね」


「そうじゃな……ふむ。

やはり豆腐は和風に限るのう。

さて、天麩羅はと……海老にサツマイモ。

シシトウに、これは何じゃ??」


マオが摘み上げた天麩羅は衣を透けて黄色い皮が見えていた。


「えっと……僕にはレモンに見えるけど」


「うむ。

妾にもレモンに見えるのう」


「レモンの天麩羅ってどうなの?」


「分からぬなら食べてみるしかあるまい」


そう言ってマオは躊躇う事なくレモンの天麩羅を口に放り込んだ。


「大丈夫?

酸っぱくない?」


「ふむ、レモンの酸っぱさは全くないのう。

何と言えば良いか……今まで食べたことのない食べ物といった感じじゃよ。

じゃが、不味いわけではなく寧ろ美味しいと思うぞ」


「あ、そうなんだ。

興味があるから僕もこれを食べ終わったら行ってみよう」


ユウも次は天麩羅を持ってきてはその美味しさに舌鼓を打つ。


こうして2人は最高の景色と料理を堪能して新年の1日を幸先良く過ごしたのであった。

レモンの天麩羅は初めて食べましたがとても美味しく珍しい物を食べさせて貰ったと思います。

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