ユウとマオのお出かけ 2
2人は台場駅で降りて改札を右に進む。
「駅を出てすぐの景色って割と普通」
「ただのマンションじゃし、スーパーの看板がより普通さを出しておるの」
と言っていた2人であるが、少し進むとアクアシティにたどり着く。
そのままレインボーブリッジが見えるところまで移動すると写真やテレビでお馴染みの光景が見えてきた。
「わぁ〜観たことある景色!」
「うむ、観たことのある景色じゃな。
しかし、それを自分の目で観るというのが乙なのじゃろうな」
「マオ〜写真撮ろ!」
「うむ」
2人はパシャパシャと写真を撮っていく。
「あそこにスカイツリーも見えるね」
「スカイツリーにも行ってみたいものじゃな」
2人はそう言いながら中に入っていく。
目当てはたこ焼きだ。
「何処のお店にしようかな?」
「これだけあると迷うのう」
散々に迷った挙句に2人は其々に別のたこ焼きとジュースを購入する。
食べる前にテーブルに並べて写真を撮ることも忘れない。
「こっちの世界って本当に何でも美味しいよね」
「うむ、このたこ焼きなどシンプルなのにとても美味しいのじゃ。
このソースが良い味を出しておるのじゃろうな」
「旅をしてた時は美味しいものとか無縁だったからなぁ〜携帯食なんて基本不味いし。
いまもう一回旅をしろって言われても無理だよ。
少なくともこっちの世界の携帯食は持ち込みたいね」
「こちらの方が味は良いし長持ちもするからのう。
向こうでは気にしなかったが栄養という観点からも優秀じゃのう」
「僕はそういうのサッパリだ。
マオはよく勉強してるよね?」
「うむ、こちらの知識は何かと進んでおるからの。
妾は元々産まれた時から書物に囲まれて暮らしておったから知識欲が高いのじゃよ。
そういう何で?と思った疑問にすぐさま答えてくれるから色々と勉強してしまうのじゃ」
「うへぇ、僕には無理だな。
あ、でも運動とかスポーツには興味あるかな。
最近ボルダリングジムに行ったけどあの技術があれば最短で超えられる山とかあったのかもなって思う。
野球とかサッカーとかもついつい応援しちゃうよね」
「こう言う話も配信ですると喜んでもらえるのかのう?」
「うーん、多分そうじゃないかな?
みんな楽しく聞いてくれるから嬉しいよね」
「そうじゃな。
最初は誘われた流れでじゃったが今は沢山の人達に支えられておると実感しておるよ。
この活動は続けていこうぞ」
「そうだね、まだまだやりたい事もあるし続けていこう!」
2人そう言って席を立つとトレーを片して食事場を後にした。
2人のお台場観光はまだ終わらない。