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#マオの飲酒雑談 1

「こんマオじゃ」


・こんマオ

・こんマオ〜

・こんマオ


「今日は久しぶりに飲酒しながらの雑談といこうかのう。

今日の酒は気温が下がってきたこともあって熱燗じゃな」


・熱燗いいね

・俺は焼酎のお湯割り

・温かい酒飲みたいね


「そして肝心のツマミじゃが……やはり寒くなってきた事に合わせて一人用鍋。

いわゆる小鍋立てというやつじゃな」


・これは美味そう

・熱燗がすすむやつだ


「昨今は鍋用のキューブやら野菜のパックやら売っておるから一人鍋を作るのも楽で良いのう」


・安く売ってるよね

・野菜のパックなんて下手すりゃ100円か

・キューブは自分の好きな分だけ使えていいよね


「今回は白菜のパックと豚肉に豆腐ぐらいしか入れておらぬが軽くつまむに丁度良いじゃろう。

因みにこのような小鍋立ての文化がいつから始まったかは知っておるかの?」


・割と最近か?

・平成は無いだろうから昭和とか?

・それまでは鍋って皆んなでつつくものって感じがする


「ふむ……やはりそういうイメージじゃったか。

実はこの文化は江戸時代には既にあったそうじゃよ」


・そんなに古くからあったの?

・江戸時代って鍋食べてるイメージ無いけどな

・白米、味噌汁、漬物、焼き魚ってイメージしかない


「現代では小鍋立てと言えば1人用の鍋じゃが、江戸時代では1人か2人で鍋をつつく様子を意味しておったそうじゃからな。

この頃にはネギとマグロを入れたネギマ鍋や、現代でも食べることの出来るおでんも既にあったようじゃな。

一応、この時代の人間は信仰心が篤く、動物の肉は忌避される傾向にあったので魚がメインの鍋が多かったようじゃな」


・あ〜江戸時代は肉食わないのか

・豚は薩摩の方しか食べてなかったんだっけ?

・牛も農耕用しかいないはずだもんな


「最もももんじ屋という所が動物の肉を出しておったそうじゃがな。

先にも言うた通りに動物の肉を食べる事自体は忌避されておったので、動物の肉を薬と呼び動物の肉を別の言い方で呼んでおったそうじゃ。

ぼたん肉やさくら肉と言った呼び方はその名残らしいのう」


・へぇ〜

・食べるには食べていたのか


「ももんじ屋は基本的に漁師が殺した動物の肉を出しておったので安定供給では無かったらしいのう。

更に肉は猪や鹿、変わったものでは穴熊の肉なんてものがあったそうじゃ」


・相変わらず勉強になるな

・穴熊って食べれるんだ

・なんか臭そうな感じだけどな


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