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#三国教授の講義 馬編 1

記念すべき400話です。

「こんばんわ、生徒の諸君。

本日も私の講義に来て頂きありがとうございます」


「今日は珍しく僕の方が呼ばれました。

田中ユウだよ」


・こんばんわ

・マオちゃんじゃないんだ


「本日はユウさんをお招きしての講義となります。

恐竜島の最終決戦以来ですが元気に過ごされていますか?」


「もちろん!

僕もマオも毎日元気いっぱいに過ごしてるよ」


・元気が一番

・良いことだ


「それは良かった。

今回お呼びしたのは、ユウさんが馬の育成ソシャゲにハマっているとお聞きしたからです」


「課金はそこまででもないけどね。

育成は面白いしシナリオも感動的だからついついプレイしちゃってるよ」


・シナリオ良いよね

・ゲーム自体も面白い


「私も空き時間にプレイしていますがあのシナリオは現実でのライバル関係や事件をうまく落とし込んでいますね。

若かりし頃の思い出が蘇るようですよ」


「へぇ〜教授って若い頃は競馬してたの?」


「何事も経験と嗜む程度でしたけどね。

しかし、金銭のやり取りよりも素晴らしく鍛え上げられたサラブレッド達が死力を尽くし合うレースの方に魅せられているタイプでしたね」


・意外だな

・教授ってチャレンジャーだよね


「ああ、それじゃ今の僕と同じだね。

僕も純粋なスポーツとして中継を見ることが多くなったよ」


「素晴らしい!

そんな人間と馬の良好な関係を最大限に表したのが競馬だと思うのですが、馬と人間が歴史上で協力した一番ポピュラーな例とは何だと思いますか?」


・なんだろ?

・農耕?


「そりゃ……戦争じゃないの?

よく馬に乗って突撃したりしてるよね」


「正解です……が、最初は馬に直接乗っていたのではなく、馬車を引かせて戦争に参加していたと言われます」


・なるほど

・確かに戦争に馬は必要不可欠だよな


「あ、そうなんだね。

荷物運搬的な事かな?」


「いえ、紀元前2500年前……今から約4500年程前に馬に馬車を引かせて御者が盾を装備して弓兵を伴って出撃する絵が描かれています。

最もこの時は馬ではなくてロバだったと言われていますが」


・ロバに引かせるには重そう

・ロバは遅いイメージだよね


「漫画やゲームみたいに馬の背に乗って武器を振り回したりはしてないの?」


「この時代ではまだ馬の上でバランスを取るのが難しく、武器を振るうのは困難だったと言われていますね。

それを解消したのが(あぶみ)だと言われています」


・なるほど

・鐙が無いと危ないか


「ああ……足場になる器具だよね。

そっか、これが開発されるまでは太腿で挟み込んでバランス取るしか無かったのか」


「そういう事ですね。

因みに先程の馬車部隊ですが、古代中国では鎧を着込んだ馬が鉄板で固めた馬車を引き、その上に御者と弩兵と(げき)を持った兵士がいたそうです」


・項羽と劉邦で見たな

・韓信の部隊だっけ


「戟って槍みたいなものだったっけ?」


「槍の刃先部分の根本に引っ掛ける鎌のような刃が付いている武器ですね。

この3人が上に乗り込む事でこの時の馬車は原始的な戦車と呼ばれているようです」


「原始的な戦車?」


「馬と馬車が戦車の車体およびエンジンとキャタピラですね。

御者は運転手。

弩兵は主砲。

戟兵は近づく敵を蹴散らす機銃です」


・ふむふむ

・役割は戦車と同じか


「言われてみると確かに戦車っぽい」


「こうして始まった馬と人の歴史を紐解いていくことにしましょう」


今回で400話なのですが、タイミングの良いことにPVも90万を突破して100万が見えてきました。

いつも読んで応援してくださる皆様のおかげです。

本当に感謝しています。


これからも2人を中心とした配信生活をお楽しみ頂けると嬉しいです。

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