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恐竜国取合戦 決戦編13

ユウ達が高天ヶ原を倒した事により天照子達はフィールドから追い出されていった。


それは新生魔王軍の勝利と共にNNSの防衛戦の終わりも表していた。


「もうそろそろ良い頃合いかしら?」


修羅が三國教授に尋ねると彼も頷く。


「ええ、こちらの防衛設備に大きな被害はありません。

ティタノサウルス、ゴーレムとこちらの攻めの要が潰されてはいますが、新生魔王軍と高天ヶ原は激しくやり合って消耗しているのはログを見ても明らかです。

私達の残りの戦力で十分でしょう」


「皆さん、聞きましたね?

こちらは教授に防衛を任せて私たちは打って出ますよ!

気合ば入れていくばい!!」


『おおおおおお!!』


修羅の号令に富国、モニカ、バスの3人は其々の足代わりになる生物に乗っていく。


富国が乗るのはギガントピテクス……いわゆる原始人という生き物だ。


モニカがゴーレムの代わりに用意していたのはユタラプトルという小回りが効く小型の肉食恐竜である。


最後のバスなのだが……彼女が乗っているのはカルボネミス。


一言で言うと巨大な亀である。


「バス……本当にそれでいいの?

亀って遅いんじゃない?」


「モニカはん何言うてんの。

ウチのカルミスを甘く見んといたってな」


そう言ってバスがカルミスと呼んだ亀の手綱を握ると超高速で移動し始める。


そのスピードは弾丸の如く早く、モニカが乗るユタラプトルを超えるほどであった。


小さな4本の足を昔の漫画のように高速で動かす様は見ていて気持ち悪いと思わせる程である。


最後に修羅が自身が乗る恐竜を持ってくる。


それは恐竜界のレジェンド、最も有名な肉食恐竜と言っても良い存在……ティラノサウルスであった。


「準備が出来たなら行きますわよ!!」


修羅の号令と共にティラノサウルスが雄叫びを上げる。


こうして新生魔王軍は絶望的な戦力差で防衛戦に入ることになった。


♢ ♢ ♢


一方でマオ達の方からもティラノサウルスとそれに合わせて歩みを進める3匹の生き物には気付いていた。


「ユウ……勝利で浮かれているところ済まぬがNNSが責めてきおった。

防衛の戦力を回してくれぬか?」


「分かった……そう言う事だからハニーとナコは急いで戻って防衛に参加」


「ユウ先輩はどうするっスか?」


「それだけの戦力できたなら守りは手薄でしょ。

秘密兵器持って戦いに行ってくるよ」


ユウはそう言って懐から2つの恐竜球を取り出した。


この日のためにボス戦に何度も挑んだ。


そして手に入れた素材を使って作った秘密兵器である。


その片方を広場に向かって投げつけると、そこから現れたのは巨大なトカゲであった。


普通と違う点があるとしたら全身が機械で出来ているところであろう。


ボス攻略時の素材で使える近未来装備の一つ、サイボーグ蜥蜴……これがユウ達が用意した秘策の一つだった。

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