恐竜国取合戦 決戦編2
ケツァルコアトルスを間違えてケツァルコアトルと書いていたミスを修正しました。
ご指摘のコメントありがとうございます。
バグで動けなくなったケツァルコアトルスはユウとマオによって昏睡させられペット化される。
「これどうしようか?」
「とりあえず球に入れて拠点に運び込んでから考えるのじゃ」
マオの提案でケツァルコアトルスは球に収納される。
これはペット化した恐竜を持ち運べる便利アイテムで、くじよじのメンバーは恐竜球と呼んでいた。
持ち帰ってケツァルコアトルスをどうするべきか考えていた時にユウ達の家を訪ねてきた人物がいた。
「ハーイ、ユウにマオ!」
それは2人が一時期同居して可愛がっていた後輩のハニーである。
それだけでなく……
「先輩お久しぶりっス!」
「お久しぶりです」
ハニーの後ろにはナコと八起子もいた。
「珍しい組み合わせだね。
どうしたの?」
「日本語難しいので説明はナコに任せマース」
「ええっと……今、天さんと修羅さんの国が戦争になろうとしているのは知ってるっスか?」
「うむ、話に聞いてはおるぞ」
ナコの質問に頷いたのはマオの方だった。
「それなら話が早いっス。
いま、両陣営共に人手を求めていてウチらにも声がかかったんスけど話を持ち帰るという事で保留している状態なんスよ」
「ワタシの所にもキマしたネ」
「それは分かるんだけど何で僕たちの所に来たの?
ここに来るのはその二つの勢力の使者とかでないとおかしくない?」
「そこなんスよ。
実は自分達はこの話を断って第三勢力になろうと思うんス。
でも、自分達が立ち上げてもあの二つの国に比べたら弱小勢力じゃないっスか?」
「そこで妾達の力を借りたいと」
「そういう事っスよ。
もちろん彼方からの協力要請を受けた方が見返りは大きいと思うんスけどね……それじゃ面白くないじゃないっスか」
「ワタシ達ルーキーチームがゲコクジョー起こす。
絶対盛り上がるネ」
その話を聞いたユウとマオはお互いに顔を見合わせて笑う。
お互いに返事は決まっていた。
「その話面白そうだから乗った!」
「ちょうど面白いものも手に入れたからのう」
「おお、なんスか?」
ナコの言葉に答える代わりにユウはインベントリの恐竜球を投げてケツァルコアトルスを取り出した。
「オー、これは!」
「こ、これケツァルコアトルスじゃないですか!?
先輩!この子をワタシに任せてくれませんか?
絶対に素晴らしい形に仕上げますので!!」
先ほど手に入れたケツァルコアトルスを見て、少年のように目を輝かせてそう提案したのは意外にも八起子であった。
この話を書くために改めて社長が主人公している恐竜大戦争の切り抜き見ましたが、相変わらずめちゃくちゃ面白いです。