ルーナの対談配信 2
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「それでは早速お聞きしたいのですが、死後の世界観として有名なのはやはり三途の川だと思います。
死後に大きな川があり、その向こう側で亡くなった親族が手招いていたという話もよく聞きますね。
私もこちらにくる途中に川を渡らせて頂きました。
あれはどう言った事をする場所なのでしょうか?」
「三途の川では亡者は自力で川を渡ることになりますが、その際の深さというものが罪によって変わります。
罪深きものほど深くなって進みにくくなるわけですね。
川の向こう岸まで渡ると脱衣婆いう老婆が亡者が着ていた服を剥ぎ取って近くにいる懸衣翁という老人に渡します。
懸衣翁はその服を衣領樹の木の枝にひっかけるのですが、この時の枝のしなり方でその亡者の罪を測るわけです。
先程申した通りに罪深き亡者は深いところを歩く為に服が濡れて重くなります。
その為に枝がしなるほどに罪深き者という基準が出来るわけです」
・なるほど
・三途の川の婆は見た記憶がある
・服を木に懸けてる絵も見たことあるけど、そういう意味だったのか
「そんな意味があったんですのね。
私の場合は川を渡る前に脱衣婆がいて六文銭を渡すと船を出してくれたのですが」
「当時は六文銭が渡賃となって船が出るという噂になっていましたからね。
元はただの噂だったのですが脱衣婆がその話を利用して賄賂を貰って実際に船を出してしまいました。
六文銭は今の時代では無いので問題はないのかもしれませんが、それ以降脱衣婆の職場を川の手前ではなく、川を渡りきった後に移動させたのですよ」
「それでは今日は特別ですか?」
「ええ、他国の死後を管理している神様がよく視察に来られるのでパフォーマンス用と言っていいかもしれませんね。
まぁ、夢の国のジャングルを渡る船だと思ってください」
・草
・夢は無いなw
「先程の話ですが他国の神様が視察に来られるのですか?」
「ええ、国は違うはずなのに死後の世界観は皆さま似ているようでしてね。
例えばヨーロッパの方では死後にステュクスという川を渡る事になり、カローンという渡し守に硬貨を渡して船を出してもらいます。
その後に冥王ハーデスの元で裁判を行うという流れも同じですね。
違いがあるとしたら、あちらはハーデス自身は裁かずに3人の裁判官によって裁かれるという所でしょうか」
「確かに違う国の筈なのに死後の世界観がとても似ているのは興味深いですね」
・たしかに同じだ
・殆ど一緒だ
「ええ、とても興味深いですし参考になる事も多いのでお互いに交流しているのですよ。
他にも死後の世界の物を食べると現世に戻れなくなるという逸話も同じですね」
「伊邪那美神の話ですね。
あちらの方ではハーデス様の奥方のペルセポネ様がそうだったとか」
「その通りです。
この様に各地で死後の世界が共通している部分があるのです」
「なるほど、お話ありがとうございます。
次は大王が管理されている地獄についてお聞きしてよろしいでしょうか?」