表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

302/1560

#三国教授の歴史授業 蕭何編 2

7/13 15:00 誤字報告受け付けました。

いつもありがとうございます。


2023/06/07 誤字報告受け付けました。

いつもありがとうございます。

「講義の続きと参りましょう。

蕭何を語る上でこの時代の代表的な物語である項羽と劉邦を知っておかなければいけませんので、まずは此方に軽く触れていきましょう。

始皇帝が崩御した後に趙高という宦官が実権を握ります。

彼は2世皇帝を言葉巧みに政治の舞台から遠ざけて国を私物化します。

宦官というのは皇帝の後宮……分かりやすく言うとハーレムの女性達の世話をする役職でした。

宦官になるには女性達に手を付けないように男性のシンボルを切り落とさなければなりません」


「三国志で言うと曹操の祖父が宦官であったのう。

男根を切り取るほどの忠義という事で皇帝や後宮の女性から信頼を得やすく、宰相などに近い立場の者もおったのじゃ」


・出世と引き換えに大事なものを失ったのか

・痛そう

・そういう人は必要だよね


「その通りですね。

しかし、コメントにもある通りにそこまでしなければ出世できないのかと蔑まれる対象でもありました。

その為に彼らは時として暴走して権力を握ろうとします。

女性に興味を持てなくなった彼らは時にそれらを強みとして権謀術数を駆使します。

この辺りの陰険、陰鬱さは正常な男性には中々真似できないでしょうね。

さて、この趙高が国を食い荒らした事で各地で反乱が起こります。

その流れは段々と大きくなり、やがて二つの軍が都に向かって歩みを進めます。

この時の両軍の大将が項羽と劉邦です」


「ここに至るまでも様々なドラマがあるのじゃが、それを語ると中々終わらぬので勘弁してほしいのじゃな。

この劉邦軍にいて彼を支えたのが蕭何という訳じゃのう」


・なるほど

・確かにそこまで長い


「蕭何は元々は劉邦の同郷の下っ端役人だったのですが、各地で反乱フィーバーが起こった時に彼を担ぎ上げて大将に祭り上げた一人です。

因みに祭り上げたという表現は正しく史記にも載っていて、反乱に失敗した時に責任を負いたくなかったので劉邦を大将にしたと記載があります」


「劉邦のことを出会った時から高く評価してはいたものの、反乱軍を率いてそれを成し遂げるなど考えてもいなかったのはこの時期の蕭何の記載を見るとよく分かるので読んでみても面白いのじゃな」


・良い性格しとる

・責任は取りたくないわな

・失敗すれば一族郎党全て処刑だもんな


「この後にずっと劉邦の元で働き宰相に任命されるほどの活躍をするのですが、それは戦場で華々しく戦ったとか、軍略を用いて敵を一掃したなどという事はありません。

初期の頃に戦に参加したという記述がありますがそれだけで、彼はひたすらに後方で事務作業をやっています。

しかし、戦争が終わった後の論功において劉邦は彼を1番の功労者であると称えます。

そして、後世において蕭何という人物を知る人は誰一人としてこの事に異論を唱えません。

中には現在流行っている異世界転生作品のチート主人公のような人と評する方もいるほどです。

戦場で戦っていない人物が何故こんなにも高く評価されているのか?

いよいよ確信に迫る話をしていくことにしましょう」

蕭何先生のエピソードは何度読んでもトップクラスにチートな気がします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 前話の流れから、マオは蕭何を知らないで視聴者と一緒に学ぶみたいな配信の流れかと思ってたのに、休憩明けたら普通に教授の助手的立ち位置に。 せめて体裁であっても、今回の蕭何のテーマの間は…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ