表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

301/1560

#三国教授の歴史授業 蕭何編 1

2023/06/07 誤字報告受け付けました。

いつもありがとうございます。

「今日も講義を受けに来てくれてありがとうございます。

今回も講義のサポートをしてくれるのは田中マオさんです」


「よろしく頼むのじゃ」


・よろしくお願いします

・よろしくです

・今日も楽しみ


「今回はいよいよと言うべきでしょうか。

私が中国史で最も尊敬する蕭何を紹介させていただきます。

あ、今のはダジャレではありませんよ」


「教授……恐らくじゃが言わなければ皆気付かなかったと思うぞ」


・はっはっはっ

・ナイスジョークです、教授


「おや、私とした事が失態を。

さて、先ずはこの蕭何という人物がどの時代にいて何をした人かマオさんは分かりますか?」


「うーむ……実はよく分からんのじゃ。

教授がそういう言い方をするので三国志の時代ではないと思うのじゃが」


「そうですね。

この人物は三国志より約400年程前のこと。

三国志で劉備がよく自分のことを漢室の末裔と名乗りますね。

漢室というのは漢の国の皇室なので皇室の末裔であると言っているわけですね。

これは漢という国が生まれてからずっと劉性のものが治めていたことから、自分の性は劉なので漢室の末裔だと語っているわけです」


「この辺りは以前の講義でも話した内容じゃな。

この時代に皇帝を名乗る手段は主に四つ。

性が劉であり、現皇帝への正統性を訴えて自ら名乗るパターン。

皇帝の証である玉璽を手に入れて、証を持っているから自分は皇帝であると言い張るパターン。

現皇帝から譲渡されるパターン。

現皇帝から許しを経て皇帝を名乗るパターン。

三番目と四番目似てるようで微妙に違うのじゃな。

三番目は皇帝を譲るので皇帝は一人と変わらぬが、四番目は貴方も皇帝ですよと認めるので増えてしまうんじゃ」


・覚えてます

・前に聞いたね


「最初の例は劉備でしょうね。

二つ目は袁術。

三つ目は曹丕。

四つ目は孫権が当てはまりますね。

三国志の時代は漢という国の終わりを描いており、国が末期になるとこのように様々な人物が皇帝を名乗るわけです。

では、逆に漢という国の始まりの人物は誰だったのでしょっか? 

それは劉邦という人物です。

この辺りはお話として項羽と劉邦という有名な話がありますので割愛させて頂きますが、この劉邦が皇帝になった時に一番功績が大きかったと評価されたのが蕭何です」


「なるほどのう……うん?

その辺りの時代は秦の始皇帝の時代では無いのか?」


「仰る通りです、まさに始皇帝の後の時代ですね。

秦という国が終わって漢という国が始まる……その転換期が項羽と劉邦で語られています」


・漫画で見たやつ

・いま人気あるよね

・その後の時代なんだ


「ここまでの説明が長くなりましたので一旦休憩した後に蕭何という人物を掘り下げて行くことにしましょう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ