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ユウマオ初めての旅行 4

6/19 誤字報告受付ました。

報告ありがとうございます。

「ご飯も食べましたし、お散歩ついでに動植物園にでも行きましょうか」


という巫女の言葉で2人は動植物園に向かうことになった。


「動植物園とはここから近いのかの?」


「すぐ近くですよ。

徒歩だと坂を登らなくちゃいけないので割とキツイんですけどね。

そう言った点でも車がないと市内でも厳しいですよ」


そう答える巫女の言葉通りに車は急な坂をぐんぐんと登っていく。


そして、道中に金網で区切られた区域があり、ここが動植物園だと言うことは容易に想像が出来た。


更に登っていくと入り口があり、その近くには大きな駐車場があったので車を止める。


「上野みたいにパンダは居ないんですけど、それでも割と種類は多いんですよ。

ここでしか見られない鳥もいますしね」


「鳥?動物じゃなくて?」


「お二人が考えているような可愛らしい鳥ではないですよ。

どちらかと言うと2人の元の世界で出てくる魔物の方が近いですかね。

まぁ、それは後の楽しみということで」


こうしてミコの案内で2人は動物園を巡っていく。


彼女のいう通りに福岡の動物園には様々な種類の猿にライオンや黒豹、サイにペンギンなど様々である。


更には爬虫類専門のコーナーもあり、そこには多種多様な蛇が展示してあり2人の興味を誘った。


「お二人とも蛇は平気なんですね。

女の子はこのコーナー苦手な人多いんですけどね」


「そういうミコ先輩も平気そうじゃがな」


「私は全く抵抗ないですね。

見てくださいよ、この子……つぶらな瞳で可愛いじゃないですか」


「あ、本当だ!

可愛い目をしてるね」


そう言って3人でワイワイ盛り上がっているのを見た飼育員は変わった子達がいるなと思ったとか。


「さて、ここが私のおすすめですお気に入りの子ですね」


「これってダチョウ?

それにしては色が鮮やかなような」


「七面鳥に見えないこともないのじゃが、それにしては足がかなり凶悪な形をしておるのう」


「これはヒクイドリという名前の鳥なんです。

インドネシアやオーストラリアにいる鳥なんですけど、マオさんの言った通りに足を見てください。

あの足で強力なキックをすることで有名なんですが、更にあの凶悪な爪で刺してくるんですね。

人間でも一撃もらうと普通に死んじゃうみたいですよ」


かなり物騒な事を嬉々として説明するミコ。


しかし、彼女の前にいるのは並の女の子では無く元勇者と元魔王である。


「一回受けてみたいかも……」


「この足と爪なら我が軍の中位魔物に匹敵するやもしれぬな」


一方のヒクイドリの方は不思議な事を言いながらジッと見つめてくるユウとマオに不穏なものを感じたのかもしれない。


ササッと奥に行き姿を隠してしまった。


「あらあら、凶暴で有名なヒクイドリもお二人の前では借りてきた子猫のようですわね」


「もう少し見ていたかったんだけど残念だね」


「まぁ、今の世界で考えても詮なき事か。

次に行こうかの」


こうして3人でゆっくり回った後はミコの住む神社に泊めてもらうことになった3人。


福岡の夜も体験したのだが、これはまた別の話にしておこう。

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