ユウマオの新たなプロジェクト
「還元できる方法でお金を遣いたい?」
とある日、ユウとマオは社長である里中に相談する。
内容はズバリ、前からの悩みであるお金の使用方法である。
「そうなんだよ。
前回やったガチャ配信も思うようにお金減らなくて」
「そもそも、金を遣う前にユウは目的を達成してしまったからのう……根本的に向いておらぬ」
「うーん、貴女達の場合でお金を還元して遣う方法ねぇ。
先ず最初に思いつくのは引っ越しよね。
もっと広くて家賃の高い家に引っ越すというのとは重要よ。
それだけ配信設備が整えやすいからね」
「確かにそうかも。
お互いの部屋が機材やらグッズやらで埋まってきてるんだよね」
「それなら尚の事引っ越しを考えたほうがいいわね。
どうせ二人一緒に住んで家賃を割り勘するのであればそこまで苦労もないでしょうしね。
でも、お金を遣う事が目的ならこれだけじゃ足りないでしょうから防音室を入れなさい」
「その名の通りに音を外に漏らさぬ設備じゃな。
これがあれば叫んだり歌配信してたも良さそうじゃが……それは最初から付いておる部屋を探すのかの?
それとも後付けで作れるものなんじゃろうか?」
「貴方達のママであるリーブ先生は防音室を実家に導入したそうよ。
詳しい事はリーブ先生に聞いてみたらいいんじゃない?」
なるほどと言った2人は早速リーブママに電話してみた。
結論から言うと後から付けれるし、月レンタルのリースもやっているらしい。
「これは一考の価値があるのじゃ」
「良いこと聞いたね」
2人がうんうんと頷いてる間も里中は他に何かないか考えていた。
「後は……貴方達の知り合いに声をかけて何か作ってみたらどうかしら?
仕事を頼んだお礼にお金を渡したり……そうね〜歌ってみたの動画とか」
「どういうこと?」
「歌ってみた系の動画って広告付けないのよ。
商業目的ではなく趣味でやってますと言わないと権利関係が煩いからね。
だからこの動画を作る事は何の利益にもならないけど、一流の人たちにPV作ってもらってスタジオでレコーディングしてミックスしてもらって完璧に仕上げた作品はたくさんの人に見てもらえるわ」
「なるほどなのじゃ……ナコと八起子に手伝ってもらい、PVの絵をリーブ先生に頼み、動画制作を誰かしらに手伝ってもらいと確かに金がかかりそうじゃ」
「それに何と言っても面白そう!
それで皆に喜んでもらえるなら、やる価値は大いにあるね」
「よし!早速歌ってみた動画のプロジェクト指導じゃ!!」
「社長ありがと〜」
参考までに某おじさん2人の歌動画が50〜60万。
男の娘がリーダーの一期生うまの伝説で100万以上使ってるそうですよ。