表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

249/1560

#ASMT配信 ゲストはダンディなおじさま 2

「今日はせっかく江戸のお酒の話から始まったのじゃから、雑談のテーマを江戸時代に絞ってみぬか?」


「あら、面白そう」


「わたくしも構いませんわ」


「勿論構いませんよ。

美女達と共にお酒を飲みながら学術を深めるなどという経験は中々に出来ませんからな」


・教授落ち着いてるなぁ

・ショウタとは違うわ

・ダンディ……しゅき


「先ずは私、アマから話そうかしらね。

やっぱりサブカルマニアとしては新撰組を抑えておきたい所だけどいいかしら?」


「新撰組を嫌いなものは中々におらんじゃろうて」


「確かに興味深いですわね」


「楽しみですね」


・新撰組はみんな好き

・嫌いな奴おらへんやろ?


「新撰組と言えば鬼の副長、土方歳三が有名よね。

彼にまつわるエピソードなんだけど知っての通り写真が残っていて、現代俳優が真っ青になるほどのイケメンがそこに写ってるのは有名よね」


「そうですなぁ……彼ほど洋装が似合っていたものは他にいないでしょう。

近藤勇や坂本龍馬ではあれほど着こなす事出来なかったと思います」


「当然ながら彼は花街でとてもモテていたのよね。

お代は要らないから遊んでいってと誘われ、故郷の姉にモテ自慢の手紙と遊女から貰った恋文を送っていたほどに」


「当時、近藤勇は故郷の兄に隊内で男色……要はBLが流行っておって困ると手紙を出していたのを考えると差が激しいのう」


・高低差が激しすぎるw

・この差は酷いw


「そんな土方歳三の趣味と言えば実は俳句。

豊玉という俳号で詠んだ句が残されているわね。

評判が良いとは言えないけれど」


「この時代の侍は文武両道でしたからね。

農民から不可能だった筈の侍になれた歳三さんは侍への憧れから俳句を詠んでいたのかもしれませんね」


・そうなんや

・副長にそんな趣味が


「土方歳三と言えば修羅みたいに鬼として有名だった訳だけど、その理由は厳しい隊の罰則と処罰にあったそうよ。

それで勘違いしやすい人は新撰組は一度入ると抜けられない厳しいところと勘違いしているみたいね。

脱走は許されずに切腹とされていますが、脱退に関してはキチンと事情を説明して許可さえ貰えれば抜ける事は許されていたみたいよ」


「厳しいというのは事実なのじゃろうが、何でもかんでも許さずに処罰をしていたわけではないという訳じゃな。

元々の新撰組が経緯を考えるとそれだけ風紀を厳しくしなければ信用を得られないと考えたのかもしれんのう」


「ここまで土方歳三と軽く近藤勇についても触れたのであと1人の主要人物である沖田総司についても簡単に話しておこうかしらね。

コメント欄に聞きたいんだけど彼についてのイメージは?」


・天才剣士?

・若くして亡くなった

・結核だよね

・病に冒された天才美剣士


「はい、出て欲しい意見が出たのでここまで!!

天才美剣士……沖田総司は若いうちに病で亡くなったものの隊内では最強の剣の使い手と言われていたのよ。

でもね、容姿については一切触れられてない。

先の2人みたいに写真も残されていないしね」


「確か見た目の証言は残っておったのではないか?」


「ヒラメ顔、長身で猫背という大凡イケメンとは言えない証言は残っているみたいね。

ただ、嘘か本当か分からない証言一つでイケメンじゃないというのも違うと思わない?

ただ、私達は若くして亡くなった薄幸の天才剣士という言葉を聞いて儚く美形が自然と思い浮かんでいた。

そういう話なわけよ」


「素晴らしい考察ですね。

何故そういうイメージを抱いていたかを疑問視して問題を考えていき、結論を出す。

証言を鵜呑みにせずに参考程度にしているのも素晴らしい。

この論文を提出されれば高く評価していたでしょう」


「さすがアマ先輩であるな。

中々に楽しい酒の肴であったのじゃ」


・面白かった

・素晴らしかったよ

明日語れる雑学を増やしていく小説です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ