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神使巫女の東京観光 2

2023/06/06 誤字を修正しました。

「それではまた電車に乗っていくかの?」


「うーん、それもいいんですけど……折角のお天気ですし歩きませんか?」


「僕は構わないよ!

向こうにいた時は殆ど歩きだったしね」


「まぁ、やはり勇者というものは自分自身の足で旅するものなのですね」


そんな事を話しながらゆっくりと歩いていく。


浅草寺の周りから出ると直ぐに大きな橋があり、観光客が写真を撮っている。


3人がそれらを見ながら歩いていると一際目立つ建物を見つけた。


「うわ……う○ちが屋上にある」


「うーむ、恐らくは違うモチーフなのじゃろうが……茶色くてニョロっとしているとそうとしか思えぬな」


「東京は変わっていますねぇ」


そんな事を話しながら歩く事20分程。


彼女達は目的のスカイツリーへとやってきた。


「いや〜相変わらず高い建物じゃのう。

して、巫女先輩。

ここに登るのかの?」


マオが尋ねると巫女は目をパチクリとさせて首を振る。


「登りませんよ。

ここに来た目的は美味しいお寿司屋さんと素晴らしい水族館があると聞いたもので」


「そうなんだ。

僕たちは普段安い回転寿司のチェーン店しか行かないから知らなかったや」


「そもそも生の魚を食べるというのが衝撃的じゃったからのう。

日本の文化だからと勧められなかったら一生食べなかったかもしれぬ」


「それなら先ずは腹拵えをしてしまいましょう」


3人がショッピング街を上に上がっていくと端の方に大きな寿司屋を見つけた。


こちらも回転寿司の形を保っているのだが、北海道から直に下された新鮮な魚がウリらしい。


席に案内された3人はメニューを見る。


メニューには多種多様な寿司が載っているのだが、カウンターから厨房をエリアを覗くと、メニューにはない期間限定の品々が書いてある。


「あ、やっぱりチェーン店に比べるとお値段は高めかな?」


「その分質が良さそうじゃな。

写真通りのものが来るなら万々歳じゃ」


「先ずはここで一度は食べて欲しいと言われるサーモンを頼みましょうか」


巫女の提案に頷きサーモンを注文する。


暫くして出てきた寿司に彼女達は目を見張った。


「え?なにこれ?」


「シャリに乗ったサーモンが皿をはみ出しそうなほどに大きいのう」


「これは格安チェーン店の3倍くらい大きいね!

早速食べてみよう」


「私も頂きますわ」


こうして3人はネタの部分に軽く醤油をかけて口に運ぶ。


「うわっ……凄い!」


「これは……実に良いものじゃな。

この寿司に比べると妾達が食べておった寿司は腐っておったのかもしれんな」


「本当に来て良かったですわ」


こうして3人はスカイツリーにある寿司屋を満喫する。


調子乗って期間限定メニューを頼んだりもしてしまうが、それも絶品であり、この店に外れが無いことを教えてくれた。


「いや〜いっぱい食べちゃったね」


「まさか、目の前で調理した魚をその場で時間限定で出すのは狡いのう。

絶対に欲しくなるではないか」


「満足ですわ」


こうして3人は会計に向かう。


途中から金額など気にせずに食べていた上にいつもより高い寿司屋だ。


正直、一人で5000円超えを確信していた。


しかし、レジに伝票を持っていった3人は更には驚くことになる。


何と3人合計しても万に届かなかったのである。


「意外と安かったね」


「ふむ……そういう事か」


「何かわかりましたか?」


「妾達はお腹いっぱい食べたから気付かなかったのじゃが、一皿に乗っている量が多いのじゃよ」


「あ、そういうことか!

僕は普段の半分くらいしか食べてないや」


「私もそうですわね」


「これならまた来ることが出来るのう。

妾達が案内する筈だったのに良き店を教えてくれてありがとうなのじゃ」


「巫女先輩、ありがとう!」


二人は真っ直ぐに巫女の方を向いてお辞儀をする。


「ふふふ、案内してもらってばかりでは申し訳ないですからね。

それでは次は水族館に行ってみましょうか」

ここめっちゃ美味しいんでオススメです。

北海道から来た回転寿司で検索すれば分かると思います。

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[気になる点] >「シャリに乗ったサーモンが皿をはみ出しそうなほどに大きいのう。 これは格安チェーン店の3倍くらい大きいね! 早速食べてみよう」 ってあるのですが、ユウマオの二人の口調が混ざってしま…
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