#シズムのASMR講座 〜ゲスト マオ回 2〜
ASMRの寸劇は普通の小説仕立てです。
今回の寸劇タイトルは
「魔王様の甘々ご褒美」
「とりあえず台本2種類用意したからやってみようか」
「ふむ……なるほどのう。
せっかく用意してもらったのじゃから羞恥心は捨ててやってみようかのう」
「そうそう、とりあえずやってみよう!」
「先ずは突然魔王様の自室に呼びつけられた兵士の気分で聞いてね」
・了解
・楽しみ
♢ ♢ ♢
『わざわざ呼びつけてすまなかったのう。
……なんじゃ、緊張しておるのか?
今日はお主を労う為に呼び出したのじゃからそう固くなるでない』
コツコツコツという靴の音が前から後ろ側に移動しているのが分かる。
そして、耳の下からゴソゴソという音が聞こえてきた。
『そんなに固くなっていては褒美も与えられぬでは無いか。
先ずは妾が直々にお主の身体の凝りを解してやろうぞ。
どうじゃ、魔王直々の肩揉みは?
ふむふむ……この固さは緊張からだけでは無いようじゃな。
お主には無理をさせてしまいすまないと思っておる。
じゃが、お主がいるお陰で勇者の侵攻を食い止めていられるのじゃ。
これからも度々こうして褒美をやるので踏ん張ってはくれぬか?』
この配信を聞いていた貴方は思わず頷いたであろう。
それを見越してか耳のすぐ近くでマオの満足そうな笑い声が聞こえる。
『うむ、実にありがたい返事じゃ。
それでは我が魔王軍の要にして最も信頼しておるソナタには更なる褒美を与えよう。
左の耳を上にする形で横になるのじゃ』
マオがそう言うと左の耳からゴシゴシと水を含んだ布を擦り付ける音が聞こえてきた。
『先ずは濡れた布で綺麗にしてやろうぞ。
どれ、気持ち良いか?
……そうか、そうか。
では、次は耳かきじゃな』
マオがそう言うと耳の奥からゴリゴリと棒でかき回される音が聞こえる。
貴方は思わずビクッと反応してしまう。
しかし、慣れてくると本当に耳掻きをされている気分になって心地よい。
『仕上げにふぅーーー!
これで左耳は終了じゃ。
次は右の耳の番じゃな』
先程と同じ工程が右の耳でも行われる。
一度経験した事もあって2回目は気持ちを乱す事なく受け入れることが出来た。
『さて、最後は炭酸を含んだ布で綺麗に拭いていくからのう』
しゃわしゅわしゅわしゅわ!!
耳元から炭酸の心地よい音がする。
その音は不思議と貴方の心を落ち着け癒してくれるだろう。
更に布でゴシゴシと吹かれている音が合わさり心地よい気分になる。
『仕上げに乾いた布で拭いて……と。
どうじゃったかな?
褒美になったかのう?」
ここまでの工程で心身ともに癒やされた貴方は深く頷いたことであろう。
『そうかそうか。
お主の疲れが溜まっているようじゃったらまた褒美を与えてやるかのう。
今後も励むのじゃぞ』