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#三国教授の三国志講座 ゲスト:田中マオ 1

ユウにスポーツの師匠がいるように、マオにも最近師匠が出来た、


その人物の名前は三国忠志(みつくにただし)


マオは歴史の漫画や小説、更には大河ドラマを好んでいた。


そして、今までは日本国内について勉強していたが遂にあの作品に手を出してしまう。


そう、数多のオタクを惑わせた中国四大書物の一つである『三国志』である。


この三国志について詳しい解説を行っていたのが三国だった。


その為にマオの方からコラボのオファーを出して今回初めてのコラボとなったのである。


♢ ♢ ♢


「皆の者、今日もよく集まってくれました。

本日は最近三国志に興味を持ったという後輩、田中マオ氏が講座の受講を希望してくれました。

皆の者、歓迎するように」


・はい、教授

・今日もよろしくお願いします!

・楽しみにしてた時間きた!


「初めまして、異界から来た魔王のマオなのじゃ。

お師さまよ、今日はよろしく頼むのじゃ」


「うむ。参考までに聞きたいのですが、マオ氏は三国志を何処まで読んでいますか?」


「最近になって読み始めて一番有名な漫画シリーズは読んだのじゃ」


「なるほど、あの超大物作家の漫画ですね。

あの作品は三国志の歴史の流れを知る上では非常に重要ですし、入門するには間違いなく良作でしょう」


・自分もあれ読んだ

・親父が持ってて読んだな

・大抵はそうだよな


「実に面白く歴史が学べて実に良かったのじゃ」


「・・・先程も言った通りに入門として学ぶには良い作品です。

何年に何が起こったのかというのが分かりやすいですからね。

但し、この作品に書かれている細々とした出来事の殆どは創作です。

信じて良いのは年表くらいですかね」


・え?そうなの?

・あれって作り話なん?


「そうなのかえ?

あれは実際の歴史を漫画化した作品ではないのか?」


「実は三国志には正しい歴史を記した三国志正史と蜀視点で書かれた三国志演義というものがあるのです。

漫画になった方はこの演義を元に作られているのですね」


「なんと!

妾が読んだのは物語であったのか!

妾の記憶が正しいなら創作物である演義の方が広まっておると記憶しておるのじゃが、何故なのじゃ?」


・そうなんだ

・あれって正史じゃなかったんや


「幾つか説があるのですが、司馬一族が魏国を掌握した後にこれまでの歴史を纏めた者は元蜀の人物であったと言われています。

その為、蜀の活躍を大袈裟に、他の国の活躍を小さく記したと言われております。

これが演義の元になったという事ですね」


「なるほど・・・しかし、それならばその話が正史になってそうなものじゃが。

正史とはどのような形で残っておったのじゃ」


「実は三国志の正史とは年表順ではなく、その時に活躍した主要人物の生涯として記録されております。

劉備伝、曹操伝、孫権伝という具合ですね。

例えば黄巾の乱ですが演義であるなら太平道の信者が反乱を起こして終わるまでの流れが全体を通して書かれているので分かりやすいです。

しかし、正史の場合は劉備の視点、曹操の視点、孫堅の視点で書かれており、各々が携わっていない戦場では何が起こっているかさっぱり分かりません。

つまり、全体像が全く掴めないのです」


・それは分かりにくい

・あ〜なるほど

・つまりどういうことだってばよ


「なるほどのう。

黄巾の乱という大きな戦いではその3人だけには収まらぬであろう。

あらゆる人物の物語を読み込んで地図に記していき、何処で何があったか?

どう動いていったかというのを自分で考えていかねばならぬと。

並々ならぬ努力が無いと理解するのは無理な話じゃな」


「そういうことです。

では、これらを踏まえた上で何が創作であったのかを確認していく事にしましょう」

今回も趣味の話です。

三国志は○○の戦いよりも文化の移り変わりの話が好きです。

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